『山村で自分らしい暮らしと仕事をつくる』を開催しました

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 本日は、2015年に岐阜県立森林文化アカデミーを卒業し、現在は長野県松本市奈川地区で「だいじ屋」を営む関谷野枝さんをお迎えし、県民向けプログラム『山村で自分らしい暮らしと仕事をつくる』を開催しました。

参加者に自己紹介カードの書き方を説明する関谷野枝さん

参加者に自己紹介カードの書き方を説明する野枝さん

 野枝さんは、参加者同士が話しやすい雰囲気をつくるため、アイスブレイクとして自己紹介を行いました。A4用紙に①呼ばれたい名前、②住んでいる場所、③今回期待していること、④好きな〇〇、の4項目を記入してもらい、和やかな雰囲気の中でお話が進みました。

生い立ちや森林文化アカデミー時代について語る関谷野枝さん

生い立ちや森林文化アカデミー在学時代について語る野枝さん

 野枝さんは森林文化アカデミー在学中から、下宿先で有精卵からニワトリをかえして、そのニワトリを飼いながら野菜づくりを始めるなど、自然との共生を実践的に模索してきました。

 卒業後は、清流・長良川で知り合ったパートナー(自然ガイド)とともに、長野県松本市の山間部、奈川へ移り住みました。

今の自分を振り返りながら話をする関谷野枝さん

今の自分を振り返りながらお話をする野枝さん

 「子どもを産んだ今は、ニワトリを絞めることができなくなった」と語る野枝さん。もともとご夫妻ともに、生まれも育ちも生粋の東京っ子でした。しかし現在は、最寄りのコンビニまで車で40分、スーパーも電車の駅も、信号もない、人口600人未満の集落で暮らしています。そこで3人のお子さんを育てながら、自然体験活動を提案する野外ガイド「だいじ屋」を運営しています。

 「だいじ屋」のツアーで伝えたいことは、「楽しいのその先」にあるもの。安全管理や災害時に役立つ知識、そして私たちがこの地で何を感じ、どう生きているのかを体感してもらえるような内容にしたいと語られました。

 また「奈川という場所で幸せに暮らす自分と出会ってもらうことが、魅力を伝える大きな方法のひとつ」と考えており、「ディズニーよりだいじ屋⁉」と思ってもらえるような活動を目指していると、写真をまじえて語られました。

「だいじ屋」のパンフレット

「だいじ屋」のパンフレット

 関谷さんご夫妻は、地域に根ざした持続可能な暮らしと生業を実践しながら、自然体験を通じて人々と地域をつなぐ活動に邁進してきました。そうしたリアルな山村の生活についてのお話を通じて、参加者のみなさんが「自分らしい暮らし」のヒントを見つけるきっかけになれば幸いです。

参加者の質問に答えながら自分らしい生き方について語る関谷野枝さん

参加者の質問に答えながら自分らしい生き方について語る野枝さん

 参加者からは、やりたい事と資金面の両立はどう考えるのか?」「野にあるものを食べたり、利用したりしたい」「今回の参加がモリノスに来るきっかけになった」などの声が寄せられました。

 関谷さんご夫妻は、季節ごとの自然豊かな奈川をツアーに取り入れており、奈川で暮らすことで心身ともに健康でいられることに気づいたと話されました。自然の中では、旬の出会いが貴重な体験となり、その瞬間を逃さず活動することが楽しいと感じているとも語っていました。

参加者からの質問に答える関谷野枝さん

参加者からの質問に答える野枝さん

 田舎暮らしにおいて大切な「キーワード」として、例えば「村祭りへの参加」があり、週2回の祭り練習があって大変だけど、地域に生きるには大切なお付き合いであり、これを通じて信頼関係が築かれるとのこと。

 また「奈川で3年ぶりに子どもが生まれた」という出来事も、地域にとっては大きな意味を持ちます。田舎暮らしには苦労も多いけど結果的に幸せを感じているとも話されました。

 ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

 以上、報告はJIRIこと川尻秀樹でした。

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