グリーンウッドワーク指導者養成講座2024 開催報告

開催した日:

昨年も大盛況のうちに幕を閉じた「グリーンウッドワーク指導者養成講座2024」。 9月・11月・1月の計11日間にわたり、森林文化アカデミーで開催しました。

全国各地からのご参加があり、今年は北は石川、南は沖縄まで、13名の方々が集いました。受講生の職業も多岐にわたり、建築、林業、造園、ブッシュクラフトインストラクター、森林総研職員、教員など、多彩なバックグラウンドを持つ方々がともに学びました。
完成したスプーンを手に集合写真

●プログラム
① 9/14(土)〜16(月・祝)
・グリーンウッドワークの基本(ナイフワークで箸作り)
・スプーン作り
・刃物の研ぎ方

② 11/2(土)〜4(月・祝)
・森を見る・材料を選ぶ
・お盆を彫る
・ナイフワークの復習

③ 1/9(木)〜13(月・祝)
・スツール作り

9月の講座では、グリーンウッドワークの基本的な技術であるナイフワークや刃物の研ぎ方を学びました。刃物の扱いに不慣れな参加者もいましたが、一からしっかりと技術を習得。
講師・久保田さんが木を必要な長さで切るところ

手斧での材の割方を指導する

11月には、吉岡さんによる「森を見る」講座が開かれました。
樹木医でもあり特殊伐採の技術を持つ吉岡正樹さん。万葉集を絡めた樹木の話には皆さん釘付けでした。
講師・吉岡さんが樹木について説明

2日目は日本独自のグリーンウッドワークである「我谷盆」について学びました。海外の技術として知られるグリーンウッドワークですが、日本にも独自に発展した伝統的な手法があり、それぞれの地域に特色があることを実感していただきました。

1月はスツール作りに挑戦。昨年までは椅子の種類を選択できるスタイルでしたが、今年からは持ち帰った後すぐに実践しやすいスツールに統一。木の乾燥についても詳しく学びながら、じっくりと製作しました。
椅子の足となる材を削り終え、隙間を開けて積み、次回に向けて自然乾燥させるために並べる様子
●指導陣と講座の特色
本講座の指導は、一般社団法人グリーンウッドワーク・ラボ代表の久保田芳弘さんが担当。彼自身も2020年の指導者養成講座の修了生であり、その経験を活かした実践的な指導が特徴です。
講師の久保田さんが木の削り方を実践
また、「森を見る」講座を担当した吉岡さんは、樹木医でありながら特殊伐採の技術も持つマルチプレイヤー。
吉岡さんがロープを使って特殊伐採を行う様子
さらに、森林文化アカデミー卒業生の井上真利さんや山路今日子さんも講師として参加し、多角的な視点からの指導が行われました。
講師・井上さんによる実践

「スツール作り」の講師は森林文化アカデミー教員で『グリーンウッドワーク』『グリーンウッドワークで椅子を作る』の著者、久津輪 雅と、グリーンウッドワーク・ラボのスタッフが担当しました。

本講座は、知識や技術を学ぶ場であるだけでなく、全国から集まる仲間たちとの交流の場でもあります。11日間のプログラムは情報量も多く、すぐに全てを実践するのは容易ではありませんが、受講生同士の情報交換も活発に行われ、運営側のサポートも充実。学びを深め、実践へとつなげるための環境が整っています。
完成した椅子を手に集合写真
年々盛り上がりを見せるグリーンウッドワーク。今年もたくさんのお問い合わせ・お申し込みをいただきました。 今後も多くの方々にこの魅力を伝えていけるよう、講座の充実を図ってまいります!

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開館時間:10:00 〜16:00
休館日:火・水曜、年末年始(休館日が祝日の場合、翌平日が休館日になります)
電話番号:0575-35-3883 / FAX:0575-35-2529
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岐阜県立森林文化アカデミー
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