崖から人が落ちる!?リュックがなる木!?サウナの森!?「武儀やまゆり保育園」に行ってきました。

開催した日:

授業の80%が現場の実習になっている森林環境教育専攻。

先日(2月26日)そのひとつでもある「森のようちえん&プレーパーク実習」の授業で関市にある武儀やまゆり保育園に行ってきました。関市は現在、「チーム森」という保育士さんたちの自主グループと市役所の子ども家庭課、そして我が森林文化アカデミーがタッグを組んで「自然保育」をガンガン推し進めています。

毎日外に散歩に出てる園も多く、各園で「お散歩マップ」を作ったり、自主勉強会を頻繁に行ったりと、園長先生や担当者のやる気&勢いが半端じゃなくて、現在全国的にも「公立園がここまでやるの?」と注目され始めているところなんです。

アカデミーとしては年4〜5回お手伝いさせていただいているのですが、学生にとっても良い学びの場となっているようです。そんな実習の様子を、元美濃加茂市の保育士さんで、現在は市を代表してアカデミーに勉強しにきている今井英里さん(えりちゃん)が報告してくれたので以下にご紹介します。

(ここまで なんちゃって先生 萩原ナバ裕作)

 

 

4回目となった関市公立保育園での自然保育プログラム。 今回は武儀やまゆり保育園です。園周辺は緑豊かな山ときれいな川があり、日頃からお散歩や自然あそびを楽しんでいるとのこと。

フィールドの下見の際に気になったのが『石』。たくさんの石がゴロゴロと転がっており、「何か使えそう…」とナバさん。さて、今回はどんな遊びが繰り広げられるのでしょう?

当日は寒い日でしたが、年長児21名とチーム森(自然を愛する保育士たちの自主グループ)の保育士たちで元気に出発しました。 園から森までは歩いて15分ほど。いつもは自分のリュックのみですが、今回は水やロープなどの荷物があり、みんなで手分けして運んでいきます。

すると坂の下から「助けて〜」という声が…。振り返ると、水タンクを持ったナバさんが今にも転がり落ちそうな状態です。そんなピンチに機転を利かせ、持っていたロープをナバさんに向けて投げる子どもたち。水タンクにもロープをくくりつけ、掛け声に合わせて引っ張ります。ナバさんが落ちないように、ロープがほどけないように、みんなで意見を出し合い、試行錯誤する姿が印象的でした。

 

 

無事にピンチを脱し、遊び場まで到着!…と思ったら「大変だ〜!」とまたまたナバさんの声。なんと木々に子どもたちのリュックや上着が引っかかっています。森の妖精(本当はナバさん)のいたずらのようです。 まさかの光景に子どもたちもビックリしつつ、自分たちのリュックを取ろうと必死です。木に登るにはどこに足を置くのか考えたり、友だちが落ちないように下から支えたり、先ほどと同様に子どもたちが協力し始めます。

 

 

そんな場面に「いつもは上るのに必死だけど、今日はすごく楽しい」と先生。 坂道を上る、荷物を運ぶ。何気ない行動や作業でも周囲の環境を上手く生かし、ちょっと仕掛けるだけで遊びに変わり、十分楽しむことができるんですね。そして、その遊びの中で考えたり、試したり、仲間と協力したりと、多くの学びを得ている子どもたちの姿に、園の先生たちも私たちも学ぶことができました。

やっとの思いでいつも遊んでいる場所に到着しました。 急な斜面を四つん這いになって登ったり、ツルにぶら下がってターザンごっこしたりと好きな遊びをはじめます。さて、下見の時に気になった『石』は??? 石を丸く並べ始めたナバさんに近寄る子どもたち。真似して並べていきます。 ぐるっと丸く囲うように石が並び、お家が完成!そこに入口を作ろうと先生たちが一生懸命になっています。夢中になるチーム森の先生たちの姿に子どもたちも興味津々。石の形を上手く利用し、アーチ状の入口ができていました。

 

一方で、石の家の隣には石のかまどが完成し、焚火が始まりました。 森での焚火は初めての経験。冬の寒い森の中、暖かい火にみんなが自然と集まります。 お昼ご飯も焚火を囲んで…。 すると、ナバさんがmorinocoナイフを取り出し、おもむろに枝の先を削り始めました。何をするかと思ったら、給食の唐揚げを刺して、焚火であぶる!それを見ていた子ども、そして先生たちもナイフで串作り次々に挑戦です。 ゆっくり慎重に、そして刺しやすくなるよう削っていきます。

 

 

自分で作った世界に1つだけの串。唐揚げ、卵焼き、園長先生が用意してくれたマシュマロなどなど、刺せるものは何でも刺す。そして焚火の中へ。 削って楽しい・あぶっておいしい焚火パーティーは大盛り上がりでした!

 

 

さぁ、そろそろ帰る時間。 最後はかまどにしていた石の周りにみんなが集まり、大きなシートが被されます。何が始まるのかと思ったら、石に水をかけるとジューっという音とともにシート内に蒸気が立ち込め、即席サウナに大変身。突然のことに「わぁ〜!!!」と声をあげ、ビックリする子どもたちでしたが、視界を遮る蒸気、水が蒸気に変わる音、石が焼ける匂い、肌で感じる蒸気の温かさ…一瞬の時間でしたが、いろいろな感覚でサウナを楽しんでいたようです。

 

『石』という素材からいろいろな遊び方が生まれた今回。 どこにでもある石ですが、アイディアと工夫次第でずーっと遊んでいられるんですね! また、ちょっと視点を変えてみるだけで、さらにおもしろい遊びがうまれそうな気がします。 そう思うと、枝や葉っぱ、土など森の中にあるもの全てが遊びの宝庫にみえてきます。 次はどんな遊びがうまれるのか、今からとても楽しみです。

そして今回のプログラムには、京都・愛知の保育園・幼稚園の先生が視察にきていました。 京都から来た先生は関市と同様に公立保育園という立場で、様々な課題や悩みを抱えており、関市の先生と熱心に情報交換されている姿がありました。

森のようちえんだからできる、公立園だからできないということはなく、小さなことでも出来ることからチャレンジし、積み重ねていくことが大切です。 すべては子どもたちのため… 全国の保育園・幼稚園で熱い想いを持った先生たちが増えてきているのが実感でき、うれしく思いました。

森と木のクリエーター科 森林環境教育1年 今井英里


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