子どもの感性を豊かにする ~「うれしの認定こども園」で森の出前体験 〜
開催した日:
今回の森の出前体験は岐南町にある『うれしの認定こども園』へ。出前体験の車”morino de van”に、丸太やら、端材やら、竹やらおがくずやらの自然素材と、ロープやひもなどを積み込んで向かいました!
現地に着き園庭の真ん中に素材を出し始めると、子どもたちは興味津々。
先生の合図とともに年少児・年中児・年長児合わせて135人の子どもたちが一斉に駆け出し、自分の気になるものに群がってきます。
おがくずを宙にまき花吹雪のようにしている子、自分の手のサイズに合った端材を握りしめ砂に模様を描く子、あちらこちらで子どもたちの手で遊びが生まれていきました。
木の円盤に色を付けたり、枝と枝を結んでみたり、その場にあるものを使って、自由に遊びます。
今回の遊びの素材はmorinosからもってきたものだけでなく、園庭の木を剪定した枝や、園で育てたサツマイモの蔓、落ち葉などもありました。
長い棒を持って、高い木にタッチする子が何人も現れました。
落ち葉を使ったオシャレな装い。先生も楽しんでくれて嬉しいです。
子どもからも大人からも素敵なアイディアが出て、自然素材だけで遊ぶのではなく、園庭の遊具とミックスさせて新たな遊びが生まれていたのも印象的でした。
途中、竹の中に砂を入れて遊んでいた子がポツリ。「この中ってどうなっているの?」それなら割ってみようということで、力を合わせて竹を半分に割りました。
割った竹の上を歩いてみることに。「つめたーい!」
近くに森がなくても、あるもので工夫して自然を感じたり、自由な遊びを作れたりするんです。大人たちの発想もどんどんダイナミックに。
そんなこんなで、あっという間にお昼の時間に。園庭は子どもたちの遊びの自由さを表すように枝やおがくずや葉っぱが嵐のあとのような散らかり具合。
スタッフが片付けようとすると、「昼食の後も、ここで自由な遊びを続けたいので、このままでいいです」と先生から声がかかりました。この言葉に、今回の時間が特別なものではなく、日常にも取り入れられていく一歩になったのではないかと感じました。
今回の遊びを通して子どもたちは『自然物に直接触れる』体験をたくさんしたことでしょう。ゴツゴツ、ざらざら、ツルツルといった手触りから、ずっしりした重さ、風に飛んで行ってしまう軽さ、色、形、におい、子どもたちの感じたことは測り知れません。そうした中、自分のやりたいことに没頭できる。子どもたちにとってこれほど幸せな空間はないのかもしれないですね。『与えられたものを消費する遊びだけではなく、その想像力によって遊びを作り出す』今日のような光景がもっと広がっていくことを願ってます。
以上報告は、どいっひこと土井早谷香でした。
休館日:火・水曜、年末年始(休館日が祝日の場合、翌平日が休館日になります)
Phone : +81-(0)575-35-3883 / Fax:+81-(0)575-35-2529