~“つくる喜び”が未来を輝かせる!~みなみこども園(下呂市萩原)での森の出前体験
開催した日:
morinosでは、応募いただいた各地の小中学校や保育園などに出向いて、森林体験プログラムを届けています。今回は下呂市萩原町にある「萩原みなみこども園」を訪れました。本来は近くの飛騨川公園で落ち葉やどんぐりを集め、自然に触れたり、季節を感じたりしてもらおうと計画していましたが、あいにくの雨となってしまいました。そこで、今回は急遽モリノスが用意した道具や材料と、園で準備してくださった自然物、普段の製作活動で使うさまざまな素材を使って「自由につくる」体験を楽しみました。年長児56名が参加しました。
最初に子どもたちに「葉っぱってどんな形をしている?」と尋ねると、「まるい」「さんかく」「ほそながい」との返事が返ってきました。
「じゃあ、色は?」という問いには「みどり」「きいろ」「ちゃいろ」「オレンジ」と思い思いの答えが。
そこで、モリノスからもってきた茶色の葉っぱと緑色のはっぱのにおいをかいでもらいました。
「あまーい!」「くさい…」と子どもたちたちの反応はさまざまでしたが、葉っぱには、いろんな形や色やにおいがあることを体感してくれたことでしょう。
いよいよメインの”つくる時間”です。遊戯室の中央に枝や木の円盤や竹や葉っぱといった素材を並べると、子どもたちが目をキラキラさせながら一斉に使いたいもの、やってみたいことに向かっていきました。
何を作るかはっきり決まっている子もいれば、のこぎりで切ったり、釘を打ったり、やすりですべすべにしたりと道具を使ってみることに興味津々の子もいます。
中には大工道具を初めて見たという子もいましたが、先生方のサポートもあり、どの子も意欲的に使っていました。
今回は工作だけでなく、たたき染めができるコーナーも用意しました。布の上に葉っぱを置いてハンマーで叩くと、なんと葉っぱの形と色がつくのです。
「なんで?」「おもしろーい!」たたく強さによって色が薄くなったり、濃くなったりします。「これはどうかな?」と次々に夢中になって、たたき染めをしている姿がありました。
さらに子どもたちが自分の好きな素材を選び、自由に表現できるようにコラージュコーナーを展開しました。自然物(葉っぱ、木の枝、どんぐりなど)と異素材(紙、布、プラスチックなど)を組み合わせることで、どんなことが起きるでしょう?
子どもたちの既成概念にとらわれないアイディアがあちらこちらで見られました。
園では地域の方に協力していただきかんなくずを準備してくださっていました。
つくる素材として使う子がいたり、そのまま遊びに使ったり。
子どもたちの発想は私たち大人の予想を超えていきます。
あっという間に”つくる時間”も終わりに。
最後に今日の活動で使った木や枝、葉っぱと画用紙や紙皿、紙コップなどは、元々同じものだということ、みんなが毎日使っている紙や鉛筆、机や椅子も、実は木からできているんだよ、と伝えると「えー!」と驚きの声をあげている子もいました。
木は私たちの生活にとって、とても大切な存在だということが思い出に残ってくれると嬉しいです。
子どもたちの手で作り出されたものたちは、どれも一人一人のアイデアや思いのつまった素敵なものです。今回の体験で”つくる喜び”を味わってもらえたのではないでしょうか。
活動が終わり、遊戯室を後にする子どもたちからは、どの子からも口々に「楽しかった!」「またやりたい!」との声があがっていました。
”つくる喜び”を知った子どもたちは、未来を自分たちの手で作り上げることができると信じています。
子どもたちが自分の可能性を存分に発揮できるように、そんな子どもたちを応援する大人たちが増えるように、morinosはきっかけ作りをこれからも提供していきます。
以上、報告はどいっひこと、土井早谷香でした。
休館日:火・水曜、年末年始(休館日が祝日の場合、翌平日が休館日になります)
Phone : +81-(0)575-35-3883 / Fax:+81-(0)575-35-2529