宮小学校へ森の出前体験!

開催した日:

今回は高山市にある宮小学校に行きました。こちらの学校は富山市の岩瀬小学校と交流があり、山と川と海のつながりを学びたいという教頭先生からの相談を受けてスタッフ3名でお邪魔し、5年生23名と一緒に、活動をしてきました。

            

はじめにみんなが住んでいる場所の名産はなに?と尋ねると「みたらしだんご!」との返事。そこでグーを「団子」、チョキを「串」、パーを「たれを塗るはけ」として、ジャンケンをしました。このジャンケンは勝負ではなく3種類がそろったら、「いただきます」と食べることができるというものです。時間内にいくつ食べられるかチャレンジしました。「だんごがない」「串がない」とあちこちからにぎやかな声が聞こえました。

気持ちがほぐれたところで、今日のメインは森林と川の学習。みんなが普段飲んでいる水はいったいどこから来て、どこに行くのだろうか?と宮川の源流域のこと、川に住む生き物のこと、水無神社のアジメドジョウのこどなども話しながら、川の役割や森林について考えてもらいました。

その次に班ごとに分かれて森林の土壌層を再現します。「繊維(麻縄をほぐしたもの)」「石」「砂利」「砂」「土」「腐葉土」「落ち葉」「校庭にあるもの」をスタッフ特製のペットボトル装置に入れていきます。入れる順番や何をどのくらい入れるかは自分たちで考えてもらいました。

「最初に砂を入れちゃうと穴から落ちちゃうねぇ…植物の根っこでふさごう」「落ち葉をたくさん入れてふかふかになった」「草やネコジャラシを入れてみたよ」とメンバーと相談して、アイディアを出し合っている姿がありました。

思い思いの森林の土ができあがると、いよいよ雨を降らせます。

500mlの水をシャワー状にして降らせると、装置の中の地面の上には降水量63mmの雨が降った計算になります。

降らせた水の量は同じでも、どういうことでしょう??下から出てくる水の量や色に違いがありました。

なんで水の量が変わるのだろう?茶色くなったものと透明になったものがあるのはなんでだろう?不思議に思ったことや、こうじゃないか?という意見を出し合いました。この実験を通して、大地による自然の浄化力を感じてもらえたのではないでしょうか。

次に2つのプランターを比べてもらいました。①は砂だけが入ったもの。②は腐葉土+植物が植わっているもの。この2つにも雨を降らし、植物の有無によって流れ出る水の量が違うことを実験し、保水機能について知ってもらいました。

最後に本当の森林の土はどのような構成になっているのか、森林にはどんなはたらきがあるのかを伝え、山に降った雨水が森から川を通って海に流れる間に、たくさんの木々、生物、土壌などすべてのものとつながり支えあっていること、みんなの住んでいる地域がとても自然豊かで恵まれた環境であることを話しました。暑い中での活動でしたが、みんな熱心に取り組んでくれました。どうもありがとう。

身近にあって知っているようで知らない森、川、海のこと。私たちの生活にはどれも欠かせないものだと覚えていてもらえると嬉しいです。

 

以上報告は、どいっひこと土井早谷香でした。

 

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