現場交流研修 〜ほくぶ保育園〜

開催した日:

「もっと他の園の保育をじっくり見て、自分たちの保育観を耕そう!」ということで、私立園、公立園、森のようちえんと、養成校の学生さんたち、行政の担当者らが集い、混ざり、それぞれの現場で子どもたちと一緒に遊びながら学び合う、そんな「現場交流研修」(通称、ゴチャ混ぜ研修)の本年度第1回目が開催されました。

今回会場となったのは美濃加茂市の公立園「ほくぶ保育園」。この保育園は私ナバにとって思い出深い園で、今から10年以上前に「昔のように野山を走り回る保育がしたいんです!」という当時の園長先生の声を聞き、初めて公立園の自然体験のお手伝いを定期的にさせていただいた園なんです。今ではすっかり山遊び(里山遊び)が文化となっているようです。

今日は、県内の各地から30人もの参加者が集いました。園の子供たちの数よりも多い大人の数でちょっと異様な雰囲気ではありましたが、最後はみんな子どものようになって一緒に遊んでいたので、まあそれはそれは楽しい1日でした。

終了後のふりかえりでも多くの人が述べていたように、今日何よりも印象的だったのが、とにかく「ゆるやかな、ゆとりのある(隙間のある)時間」が流れていたこと。その中で子どもたちはいい距離感で、自由に、次々と森の中で遊びを創り出し、過ごしていました。とにかく気持ちの良い空間でした。

参加した保育士の卵、岐阜聖徳学園の保育学科の学生たちにとっても、大きな学びがあったようで、「今までだったら”危ない”とか”ダメ”とか普通に言ってしまうような場面でも、保育士さんたちがさりげなく、おおらかに見守る姿にショックを受けました」とのこと。この感覚は、教室から飛び出して現場の中で感じ取らないとわからない大きな収穫だったようです。

街中の保育園の保育士さんからは、「この体験を街中でどう実践していけるか」が新たな目標となったようですし、森のようちえんのスタッフからも今日の空気感や保育士さんの距離感も素敵で印象的だったとの感想が出ていました。

また普段自分たちが知らない子どもたちの姿を聞かされる(別の視点から見たもの)ことでホストとなった園の保育士さんたちも新たな気づきがあるようです。

こんな風にして、同じ一日を森の中で子どもたちと一緒に過ごし、感じたことや気づいたことを共有し合い、学び合う、実は日々の現場では、なかなかできないこと。質の部分はしっかりと抑えながらも、ひとつの保育のあり方が絶対ではなく、いろんな保育を見ながら自分なりの保育観を醸成していくことを目的としたこのゴチャ混ぜ研修、なかなか奥が深いなぁと改めて感心した1日でした。

なんちゃって先生

萩原ナバ裕作

 

 

 

 

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