やっぱりよかった!Gaye Amusに学ぶ 森のようちえん指導者研修

開催した日:

募集開始とともに定員を超え、当初1回開催の予定を2回に増やしての開催となった
フィンランドの環境教育指導者&トレイナー、Gaye Amusさんによる森のようちえん
指導者研修、おかげさまで約40名の方にご参加いただき、めっちゃくちゃ好評でした。

1本目は一日中雨の降る中、2本目は晴れたけど北風の寒い中での、まるでフィンランド
のような環境の中での研修でした。2日とも同じプログラムの流れで展開したんですが
面白いことに、集まるメンバーや流れによって、それぞれ異なるような深い気づきや
学びがあったのが印象的でした。やはりワークショップは二度と同じことがないのが
面白いですよね。

午前中は、野外での実習。指導者の目線と、子どもの目線両方を並行して気にしながら、
体験的に学びました。まずはオリエンテーションとアイスブレークでスタート。
隣の人の名前を呼び合ったり体を動かしたりするのは、日本と同じですが、そのあとに
安全管理や全員の違いをチェックしたりするところや、Sociocracyと呼ばれる、
マイノリティや声の小さい人の意見をちゃんと拾えるチームであることを大切にする
あり方や、NVC(Non Violence Communication)を大切にする進め方にハッとさせられ
ました。 

その後は歌を歌ってから森にはいり、歩きながら研修仲間とお題をきっかけに対話したり
それを丁寧に聞きあったり、視点の違いを共有しあったり、リスクマネジメントをさりげ
なく楽しいゲーム的な感覚で行う手法を体験したり、粘土で想像力と創造力を掻き立てる
プログラムを体験したり、自由な遊び時間があったりと、大人と子供の目線を行き来しな
がら、体験的に指導者として必要な視点を学びました。

途中、パーマカルチャーの3原則である
「Earth Care(地球への配慮)」
「People Care(人への配慮)」
「Fare Share(公平な分かち合い)」
の話が出てきたのも、彼女が幅広い視点で森のようちえんを実践してきたことに気付かさ
れると同時に、アカデミーで実践してきた指導者育成の理念と共通する部分も多々あり
ちょっと親近感を感じることができてうれしかったです。

午後は、室内で「なぜ野外で子どもたちの教育をする必要があるのか」について、海外の
研究者たちのエビデンスを紹介していただいたり、Gayeさんが働いていた森のようちえん
の1日や、ヨーロッパ中の森のようちえんの様子を写真や動画で紹介してもらいました。

最後はリスクマネジメントについての小グループワークをして、ふりかえりとして、3つの
キーワードで1日の学びを振り返ることをしました。

通常は2日間で行う研修をギュギュ〜っと1日に絞って実施してもらったため、かなり濃密
でハードな1日となりましたが、手応えバッチリな研修会となりました。同じトレイナーとしても
非常に勉強になりました。

今回は入門編でしたが、いつしかステップアップ編を、数日かけて体験してみたいですね。
Gayeさん、ありがとう〜〜! 

 

なんちゃって先生、萩原ナバ裕作

 

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