聖マリア女学院高等学校のみなさん、morinos満喫
開催した日:
岐阜市福富にある『聖マリア女学院高等学校』の課外活動で、1年生の生徒さんのうち55名、そして引率の先生方4名の合計59名が、バス2台でお越しくださいました。最初にmorinosを代表してJIRIから岐阜県立森林文化アカデミーの一部組織であることも含めて説明させてもらいました。
最初はアイスブレイキングを兼ねて、スティックゲームをしました。
森で得られた単なる枝ですが、この枝でチームワークや友達への思いやり、様々な事柄を体感してもらいます。
スティックゲームの締めは「スティックタワー」です。
各自が持っていたスティック(枝)を立ててタワー状の三角錐を形成します。微妙なバランスが要求されますが、うまくリードして下さる生徒さんがいたおかげで、予想以上に早くスティックタワーが完成しました。
午前中は森林での活動をメインに据えているので、全員で森林文化アカデミーの演習林に向かいますが、その前に簡単な森のお話をしました。
森には様々な樹種の木が生えていますが、ここで人気があるのが北アメリカ原産のスラッシュマツの松ぼっくりです。そしてその松ぼっくりをリスやネズミが「森のエビフライ」に変化させてくれることも知ってもらいました。
morinosを出発して「森のいりぐち」看板のある所から、演習林に入って行きました。
ここから山道になるため、聖マリア女学院の生徒さんの多くが初めて歩くような道であったようです。
コナラやホオノキの落ち葉を踏みしめながら、スラッシュマツの森を抜けて国有林の林道に出ました。
「森のいりぐち」で挨拶をして演習林に入る生徒さん
生徒さんが歩く道は上層の樹木の変化とともに、踏みしめる感覚も変わってきます。
下の写真の部分では道の落ち葉の大半がスラッシュマツの落葉に変わり、森の香りもマツらしい香りに変化してきました。知らず知らずのうちに五感を研ぎ澄まして、森の香りも感じてもらいました。
ここでは日本のマツとアメリカのマツの葉の枚数の違いなどを知ってもらいながら、「松葉相撲」をしてもらいました。勝った人の景品は「森のエビフライ」です。
エビフライにならないと見ることができない螺旋構造も各自で確認してもらいました。
演習林では現在では110年生を過ぎたヒノキ林で、morinosの丸太柱を伐採した現場を見てもらいながら、「山の神」のポイントを曲がって、森林文化アカデミーの自力建設「森の四寸傘」に向かって登りました。
「森の四寸傘」周辺は平坦地になっており、ここで少し休憩しました。ナバ先生が設置したブランコが好評で、生徒さんは代わる代わるブランコに挑戦していました。
さて、お昼になるので下山です。楽しいブランコを切り上げて、安全な道で下山をしてmorinosで昼食をとりました。
昼食が終わった生徒さんは竹とんぼやけん玉、コマ回しを楽しんだり、木製のゲームを楽しんだりしていました。
数人の生徒さんは熱心に「薪割り」をされ、「どうぞの薪」を作ってくれていました。
事前に「焚火でマシュマロが焼けるよ」と聞いていた生徒さんたちは、いち早くファイヤーピット周辺に集まって、串に刺したマシュマロを焼いていました。
焦って炎に近づけ過ぎたマシュマロのいくつかは黒焦げになっていましたが、それでも「美味しい」と言いながら頬張っていました。
生徒さんによっては、親子で来ていた家族連れの方と一緒に、「雨水ポンプ」で楽しんでくれていました。
生徒さんがポンプで雨水を汲み上げ、お子さんが流れて来た水に落ち葉を浮かべて、その移動を楽しんでいました。
その場に居合わせた人同士で楽しむこと、これもmorinosでの重要な活動です。
音楽好きな生徒さんはピアノ演奏を楽しんでいしました。
女学院でもピアノを弾かれるそうで、交代しながらいい演奏をしてくれました。是非、またピアノを弾きに来て欲しいものです。
山でできなかったハンモックを体感したいという生徒さんも10人ほどおられました。
そこで2か所に分かれてハンモックを吊るし、まったりとした時間を過ごしてもらいました。サクラの幹に繋がれたハンモックに揺れる気分も最高に楽しかったそうです。
最も意外だったのは、モリノス山でスコップを使う生徒さん。
少し前までマシュマロを焼いていた生徒さん同士が、スコップ片手に盛土の山に向かって楽しそうに穴を掘っていました。多分人生で初めてスコップで穴を掘ったのでしょう。笑い声が絶えない穴掘りだったのです。
さて本日は今年度初めての高等学校生の訪問でした。
最初は自然で遊ぶことに戸惑っていた生徒さんたちも、一緒に楽しむ仲間がいることでスムーズにmorinosを楽しむことができました。聖マリア女学院高等学校のみなさん、ありがとう御座いました。
以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。
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