はだしのトレイル30回目(今年度9回目)

開催した日:

『はだしのトレイル』づくり、今回で合計30回目(今年度9回目)の作業となりました。前日から降り続いた雪でトレイルは真っ白。土の様子もよく分からない状況で始まりました。

まずは金子潤さんが粘菌について映像を使って説明。名前に“菌”とありますが、カビやキノコの仲間ではありません。人類誕生のはるか昔から地球で暮らしている原始的な「単細胞生物」なんです。
たった1つの細胞からできた粘菌には脳や神経はありませんが、驚異の情報処理能力を持つことが近年の研究で明らかになってきたことを教わりました。

座学の後はいよいよ裸足になって、トレイル確認に出発。今朝は相当冷え込み、最初の一歩を踏み出すのに勇気が要ります。

あまりの冷たさに引き返す参加者たち

いざ一歩踏み出しても、「冷たい」を通り越して「痛い、感覚がない」となってしまい、なかなか最後まで辿りつきません。焚き火で足を温めては、数歩ずつ距離を伸ばしたり、板を使ってどうにか行けないかと並べてみたり。

焚き火の暖かさが染みる

裸足でトレイルに行くために試行錯誤中

トレイルを確認すると、9月から開拓しているルートの奥まった部分にある木々上部に蔓が絡まっていたり、枝が伸びすぎていたりして、上の空間に壁ができていたため、山からの風が入らない状態になっていました。このままだと森の中の風の流れが滞って菌類の胞子等が林床に届かなくなり、林床での菌類の繁殖が妨げられてしまいます。そのため森の高層部分の風通し改善を目的に作業することにしました。

このように蔓が絡まっている

高枝伐りバサミを使っての伐採

さらに枝を伐って運びやすくする

整枝剪定を見定める金子さん

高枝伐りバサミを使って作業する参加者

ノコギリを使って作業する参加者

 

作業を終えモリノスのベンチからトレイルを見ると、樹形がだいぶ変わっていました。日当たりも変化して森が明るくなった印象です。見通しもよくなり奥の森の入り口も分かるようになりました。

作業後のトレイル

演習林とはだしのトレイルのつながりを作った今回。次回は令和5年度最後の「はだしのトレイル」づくりとなり、2月29(木)開催です。みなさん、ぜひお越しください。お待ちしてます!

以上報告、どいっひこと土井早谷香でした。

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