グループのちからってなんだろう?〜人とかかわって支えあえるグループづくりを一緒に考える〜

開催した日:

morinosでは、子どものための自然体験活動の広がりを受け、森のようちえんスタッフや保育園、幼稚園のスタッフ等、教育機関や自然体験指導者に向けたスキルアップ講座を開催しています。
今回は、これまでにファシリテーターとして多くの研修を手掛けてきた菱川慎司さんを講師としてお招きしました。

まず最初は、参加者の緊張を和らげるためのチェックイン。今回は「どこから来たか」、「なにをしている人か」、「参加理由」、「最近の悩み」の4つのポイントに着目して、自己紹介をしました。

4つのポイントで自己紹介

チェックインが済んだら、いよいよワークに入ります。最初のワークは、今の自分の気持ちを表現するもの。クレパスを使って、画用紙に自分の気持ちを載せていきます。

今の気持ちを表現する参加者 今の気持ちを表現する参加者2

自分の気落ちを共有

クレパスを使って表現した今の気持ちを共有する

自分の気持ちを共有し終わったら、次のワークでは「レゴブロック」を使います。「レゴブロック」を使って「私」を表現する。字面だけ見ても何かわからないと思いますが、参加者にとっても、はじめはなにを言われているのかわからない様子でした。それでも、部品を手に取り、手を動かし、悩みながらもこれが「私」と言えるものを1人1人作り上げていました。

「レゴブロック」で表した「私」1 「レゴブロック」で表した「私」2

「レゴブロック」で表現した「私」。どの部分がどんな「私」を表現したのかをみんなで共有していきます。「この部分はなにを表しているの?」、「なんでこの色を選んだの?」など、他の参加者に問われたことによって、無意識のうちにそれを選んだ自分の考えに、初めて気がつくという場面もみられました。

使った「レゴブロック」

使った「レゴブロック」のセットは全員同じ

最後にその日感じたこと、今の気持ちを共有するチェックアウトを済ませ、1日目は終了しました。

2日目も、まずは今の気持ちを共有するチェックインを済ませ、ワークに入っていきます。
「今までは〇〇だったけど、これから〇〇な自分で生きる!!」。〇〇の部分をあえて物に例えて、これからはこうしていくという宣言をしました。

紙に宣言を書く参加者

宣言をしたあとは、宣言した自分になるためにはどんな行動を心がけるかを考えました。そしてその行動を心がけながら、5人1組に別れて、ペーパータワーを作りました。割り当てられたテープと紙を使い、いかに高く積み上げるかを班ごとに考え実践しました。

ペーパータワー1

こんなやりかたもあれば

ペーパータワー2

こんなやりかたも

頭で支える参加者

手で支えてはいけないと言われ、頭で支える参加者も

最後のワークでは新聞紙を高く積み上げました。自立した状態で、先端が火災報知器の紐につくことを目標に、全員でその方法を考えます。棒状にした新聞紙を束ねて固定するという案を採用し、それぞれが自分にできる役割を考え、全員が1つの目標に向かってできることをしていました。結果、自立させることはできませんでしたが、全員が笑顔を浮かべていたのは印象的でした。

それぞれができることをやる

棒をつなげ支える人、作る人 役割は人それぞれ

長く伸びた新聞タワー

目標の火災報知器まであと少し

最後にチェックアウトとして、2日間で自分が感じたことを共有し、講座は終了しました。
自分を見つめ直すことが多かった2日間。『グループ』と言われると、『自分』よりも先に『他者』との関わり方を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。その『他者』との関わり方を知るための1歩が、『自分』を見つめ直すことだそうです。
「時は金なり」というくらい時間のない今の世の中では、自分を見つめ直す時間も普段はあまり取れない人が多いのではないでしょうか。それを今回の講座でじっくり実施したことによって、他者との関わり方に良い変化が生まれるきっかけになるとうれしいです。
グループづくりのたびに、自分を見つめ直すことはできないかもしれません。それでも、今回の体験を思い出すことはできると思います。参加者が各団体に戻ってから、今回の体験をグループづくりに活かしてくれることを願っています。

以上。報告担当は、ぽぽこと高木でした。

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