12/3 生木のスツール作り 活動レポート

開催した日:

全員集合して本日の流れを説明
木育講座の実践という授業の一環で、生木でのスツール作りを実施しました。
3種の異なる樹種からスツールの足を選ぶ
スツールの足に使ったのは、リョウブ・アラカシ・ムラサキシキブの3樹種です。
樹種による硬さの違いと削り心地の違いを感じて欲しいという思いから異なる特徴の木を選びました。
木の曲がりや節なども考慮しながらお気に入りの足を選んでいきます。
削り馬にまたがりセンで木を削る
削り馬という道具にまたがり、銑(せん)という道具を使って座面に刺さる部分を削り出していきます。
生木なのでサクサク削れますが、樹種によっては硬いものがあったり、節の部分に苦戦したりしながら作業を進めていきました。
違いが一目で分かるよう3分の1ほど樹皮を残した足
樹皮の違いが明瞭だったので、樹皮を少し残して靴下のようにしている方もいました。
かわいかったです…!
座面となる材を選ぶ

午後からは座面の加工に入りました。
座面となる材料を選んだら、穴を開ける場所と次の工程で切り落とす角の部分の墨付けをしていただきます。
座面となる材に穴を開ける様子
墨付けができたら、手回しドリルと角度の目安となるあて木を使って穴を開けていきます。
この部分に足が刺さります。
センで座面の角を落とす
穴あけが終わったら樹皮部分を薄く削って綺麗にしていきました。
座面の角を斜めに切り落とす
次に座面の両端をノコギリと当て木を使って斜めに切り落とします。
足をしっかり固定するため座面の板が厚くなってしまったので、両端を切り落とすことで見た目の印象を軽くしました。
反り台鉋で切り落とした両端の凸凹をきれいに削る

それぞれ座面を加工する参加者
反り台鉋という鉋を使い、前の工程で切り落とした両端のノコギリの跡と凸凹を削り、座面の裏表を綺麗に削りました。
マレットという木槌で叩きながら座面に足を差し込む

足の接地面を面取りする
いよいよ組み立てです。
座面が傷つかないように当て布をしながら、足を座面に入れていきます。
足が付いたらつきがなくなるように調整をして、接地面の面取りをしたら完成です!

完成した作品を持って記念撮影

今回で2回目のスツール作りですが、1回目から作るものを大きく変更し、それに伴って工程も大幅に変わりました。
時間内に収まるか不安でしたが、無事完成することができました。
講座の最後で行ったふりかえりでも、時間内に完成するか不安だったことを参加者さんに共有しましたが、その時に「難しかったけど、それが達成感に繋がった」というご感想をいただいて、やってよかったと感じました。
ご回答いただいたアンケートを参考にしながら、より良いプログラムに改善していきたいと思います。

森と木のクリエイター科木工専攻2年 迫間涼雅(はさま・りょうが)

  • モリノスfacebookページ
  • モリノスlineページ
  • モリノスYouTubeチャンネル
開館時間:10:00 〜16:00
休館日:火・水曜、年末年始(休館日が祝日の場合、翌平日が休館日になります)
電話番号:0575-35-3883 / FAX:0575-35-2529
Address : 88 SODAI, MINO-SHI, GIFU-KEN, ZIP #501-3714 JAPAN
Phone : +81-(0)575-35-3883 / Fax:+81-(0)575-35-2529
岐阜県立森林文化アカデミー
ぎふ木遊館
Sustainable Development Goals