輪之内町立大藪小学校に森の体験を出前しました

開催した日:

morinosでは、応募いただいた各地の小中学校や保育園などに出向いて、森林体験プログラムを届けています。

今回は輪之内町にある大藪小学校を訪れました。「輪之内町」という名前の通り輪中と呼ばれる水田地帯にある大藪小学校は、近くに大きな森がありません。ところが下見に行くと校庭の端にクスノキやセンダンといった木々がある、ちょっとした林がありました。かつてビオトープとして整備・管理されていたとのことですが、今はあまり使われていないそうです。
ここを使って、子どもたちの自由な発想で遊び場にしてみてはどうでしょうかという提案をし、スタッフ3名でお邪魔しました。小学1・2年生と先生ら55名と一緒に、午前中1時間半ほど活動しました。
大藪小学校

1・2年生合同でじゃんけん大会からスタートし、次に林から葉っぱを各自3枚拾ってきて「葉っぱじゃんけん」で遊びました。
これは拾ってきた葉っぱからお題に合うものを1枚選び、勝負するというもの。「1番大きな葉っぱ」「1番小さな葉っぱ」といった目で見てわかるものから、「匂いのする葉っぱ」というものまで、五感を使って葉っぱの特徴を感じてもらいました。
大藪小学校 大藪小学校 大藪小学校

続いて学年ごとに分かれて体験しました。
1年生は拾った葉っぱを使った「たたき染め体験」を最初に行いました。学校で用意してもらった長い木綿のさらしに、葉っぱをハンマーで叩いて模様や色を写し取りました。
「すごい!赤も黄色も色が映った!」
「あれー、この葉っぱは叩いても色が映らない、、」
体験からいろいろ学んでくれました。
大藪小学校 大藪小学校
最後、どんな葉っぱがよくたたき染めできたか質問してみると、
「触って薄い葉っぱ」
「たくさん水があるやつ」
などと発表してくれました。用意していただいた布は十分大きかったので、風邪で欠席した子に教えてあげてまたやってみてね、と伝えました。

2年生は林に置いたガイドロープに沿って歩き、ここにどんな仕掛けを置いたら楽しくなるか、考えてもらいいろいろな素材を設置しました。morinosから持ち込んだ丸太の輪切りや半割りにした竹等の他、学校の倉庫にあったフラフープやロープも使って、アスレチックのようなコースができました。
完成したコースを早速歩くと、一本丸太の橋が難しかったり、フラフープをくぐるのに苦労したり…。ゴールするとすぐに「もう1回行きたい!」と、再チャレンジする子どもが続出しました。
大藪小学校 大藪小学校

後半は1・2年生が交代し、1年生は2年生が設置したコースをさらに面白く変えて楽しみました。シートを設置してトンネルにすると「暗くなっていて面白い!」と盛り上がりました。
大藪小学校 大藪小学校
大藪小学校
2年生は葉っぱのたたき染めを仕上げて戻ってきたのですが、1年生が改良したコースに興味津々。時間が押していましたが「もう1回、やりたい!」との声を受けて、2年生は林の特設コースに再チャレンジしました。

あっという間に1時間半が過ぎ、最後にそれぞれ作った葉っぱのたたき染めを披露しました。
大藪小学校
子どもたちからは
「もっと遊びたい!」
「これ残しておいてくれるの?」
といった声が上がりました。
残念ながら、この特設コースは今回限り。でも身近な素材でここが楽しいあそび場になることが分かったので、きっとまた学校で取り上げてくれるといいなぁと願っています。

教頭先生からは「スタッフの皆さんと子どもたちの発想力に驚きました。近くに森がないと思っていましたが、こんな形で遊ぶことができるんですね。」とのコメントをいただきました。

特別な素材や立派な森がなくても、あるもので工夫して自然を楽しむことができる。
やって見せたことで、先生方にも可能性や意義を伝えることができたような気がします。

報告者:大武圭介(ウォーリー)NPO法人ホールアース自然学校

  • モリノスfacebookページ
  • モリノスlineページ
  • モリノスYouTubeチャンネル
開館時間:10:00 〜16:00
休館日:火・水曜、年末年始(休館日が祝日の場合、翌平日が休館日になります)
電話番号:0575-35-3883 / FAX:0575-35-2529
Address : 88 SODAI, MINO-SHI, GIFU-KEN, ZIP #501-3714 JAPAN
Phone : +81-(0)575-35-3883 / Fax:+81-(0)575-35-2529
岐阜県立森林文化アカデミー
ぎふ木遊館
Sustainable Development Goals