大人も「やすみじかん」を満喫しました~
開催した日:
大人になると、生活に追われたりやるべきことがたくさんあったり・・・と、自由に過ごせる時間が少ない気がします。
それに、「○○ちゃんのお母さん」や「先生」「係長」といった役割・肩書で呼ばれることも多く、ひとりの大人に戻って過ごす時間も少ない気がしています。
そんな「自分のためのやすみじかん」をなかなか取れない大人の方に、自然の中で癒されながら自分のための時間を過ごしてもらいたくて「大人のやすみじかん」としてプログラムを実施しました。
当日は良く晴れた青空が広がり、少しひんやりとした空気が肌を刺激してくれ、3分ほどにすすんだ紅葉が目を楽しませてくれました。
受付を終え全員が揃ったら、今日の目的と流れを説明。
前半は五感を使って自然を感じる時間、後半は自然の中で呼吸を意識する時間を過ごすことを伝えました。
まずは前半。五感を使う練習をしながら、普段の生活では閉じ気味の五感を開いていきます。
【視覚・聴覚・触覚・嗅覚・味覚】を五感といいますが、多くの人は9割を視覚に頼っているといわれています。
そのため最初に、普段よく使っているであろう視覚以外の感覚を意識するため、目を閉じて音を聞いたり触覚で風を感じたりするワークを行いました。
その後、嗅覚を使って匂いを頼りに自然物を探したり、さわったり見比べたりして触覚や視覚で葉っぱを観察したりしました。
冬季だけの森のごちそう・フユイチゴを見つけて味覚を使う場面も。
そして今まで練習した五感の使い方を思い出してもらいながら、1人ずつ時間差をつけて歩く「ソロウォーク」も実施しました。
森の中のひろばに到着したら、なおちゃんこと磧本直子さんに呼吸について教えていただく時間。
ヨガではこうします、という方法を身につけるのではなく、「こういう方法もあるけど自分の心地よいと思える呼吸・方法をみつけてください」と繰り返し伝えてくださったのが印象的でした。
その後、自分が過ごしたい場所で過ごしたい体制になって、呼吸を意識しながら森で1人になる時間をもちました。
デッキにうつ伏せになる人、木に背を預け地面に座る人、地面に寝ころび木々と空を見上げる人、しっかり地に足をつけて佇む人・・・思い思いの時間を過ごしました。
最後に感想をシェアした際は、
・呼吸が浅くなっていてなかなか吸えないことに気づいた。でも、たくさん吸うためにはまず吐ききらないと入らないという言葉が印象的だった。何かを手放さないと受け入れられないという哲学的な言葉だった。
・最後、気持ちよくなって寝ころびながら眠ってしまった。自然に癒されて、すごくすっきりした感じがする。
・最近友人から「ため息が多いのでは」と言われて気になって、呼吸に興味もあって参加した。ため息ではなく、体が調整のために息を出そうとしているのかもと言われて、そうだったらいいなと思ったし、気の持ちようでもあるなと思った。
・落ち葉を踏む音、鳥の鳴き声、木々のざわめき、紅葉する木々の色、ひろった葉っぱの手ざわり、落ち葉の2つとない芸術的な色と造形、普段気に留めなかったかもしれないものをじっくり感じ、とても心地よかった。
など、さまざまなコメントをいただきました。
morinosへの帰り道でも、気になった落ち葉を拾ったり感想のシェアが途切れず続いたり・・・と、2時間とは思えないほどゆったり濃密な時間をご一緒させていただきました。
五感を刺激すると、休息時に副交感神経が優位な状態になり、ストレス緩和や幸せホルモン・セロトニンの分泌が活発化するという理由から、ストレス解消に効果的と言われています。また、呼吸は自律神経の中では唯一自分でコントロールできます。そのため、呼吸によって自律神経に働きかけ、心身をリラックスさせることができると言われます。今回は、五感への刺激と呼吸することを意識することで、自然の中で癒されていただけたならいいなぁと思いました。
今回、「参加したいけど保育園の行事が」「森で癒されたいのにちょうど予定があって残念」などのお声もいただきました。
やすみじかんを欲している大人、ちょっとお疲れかもしれない大人がたくさんいるのかも・・・と感じました。
みなさん、疲れたら近くの自然に行って五感や呼吸を意識して過ごしてみてください~。
以上報告、まいまい こと瀧上舞でした。
休館日:火・水曜、年末年始(休館日が祝日の場合、翌平日が休館日になります)
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