10/22生木のスツール作り 活動レポート
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10/15のカレー皿づくりに続き、木育講座の実践という授業の一環で森林文化アカデミーの学生である迫間が講師となり、今回は生木でのスツール作りを実施しました。
スツールの足に使うのは前日に伐採したばかりの桜の枝です。
伐ったばかりなので、切り口を触るとまだ湿っぽくみずみずしい状態です。
桜といってもいろいろな種類があるので、色味や樹皮の違いや曲がりなどを見比べながらお気に入りの足を選んでいただきました。
削り馬という道具にまたがり、銑(せん)という道具を使って座面に刺さる部分を削り出していきます。
生木なのでサクサク削れますが、樹種によっては硬いものがあり、節の部分に苦戦しながら作業を進めていきました。
3本それぞれ違う樹種を選び、樹皮を削ってみると綺麗なグラデーションができました。
桜は乾燥や経年変化で色味がぐっとかわるので、変化が楽しみです。
次に座面の穴の加工と外周の成形をしました。
希望する人は、樹皮部分を綺麗にする目的でマンリキという道具を使って座面の上下から薄く割り取る作業をしました。
ヒノキなので、少し刃が入れば気持ちよくパキっと割れます。
上下から割ることで太鼓状の形になります。
足を入れる穴をナイフで広げていきます。
今回、穴は事前にあけておきました。
いよいよ組み立てです。
足に選んだ材料の曲がりを活かすためにどういう向きで足を入れるのかを考えながら組み立てていきます。
組み立てた後は座面が水平にならないこともあるので、足を少しずつ切りながら平面を調整していきました。
完成です。
経験者の方も初めての方もそれぞれみえたので、ワークショップ中に色々な意見が聞けて参考になりました。
経験者の方の中には、似たようなものを作ったことがある方もおられましたが、樹皮部分を割って綺麗にする工程など初めての加工方法があって新鮮で愛着が湧くものができたという声をいただきました。
初めての方には、”いろいろな道具が使えたことが楽しかった”や”手作りの喜びを感じられた”などの声をいただきました。
他にもたくさんのフィードバックをいただいたので、ご意見を参考にしながらより良いプログラムに改善していきたいと思います。
森と木のクリエーター科木工専攻2年 迫間涼雅(はさまりょうが)
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