アカデミー教員プログラム みんなで実験「会議を開いてみた!〜共創でつくる環境教育プログラム」
森林文化アカデミーのユニークな講師陣によるスペシャルプログラム。今回は森林環境教育分野の小林謙一さんが講師です。コミュニケーション/インタープリテーションが専門で、アカデミーを卒業後、教員として戻ってきました。普段は、人づくりやまちづくりのための場づくりや、コミュニケーションについて、学生と一緒に考える授業を担当しています。
今回、小林さんを進行役に岐阜県内で学びや人づくり、まちづくりに関わる3人をゲストに迎え、公開型で「共創の場づくり」の企画会議を行ってみます。
場づくり、まちづくり、人づくりに興味のある方、是非ご参加ください。
【小林先生からのメッセージ】
課題に溢れる現代では、大人もこどもも、課題に向き合う力がますます求められます。取り組むべき課題が増え、そして複雑になるほど大事になるアプローチ、それが「共創」です。企画会議など、新しいアイデアが生まれる場には当然「共創」が求められます。
一方、固定されたメンバーで、密室で行われるこれまでの会議では「共創」が阻害されているのではないか?・・・そんな仮説をもとに今回、企画会議そのものを公開してみる「実験」を行います。
企画会議のテーマは「環境教育視点で内発的な動機や好奇心を育む教育プログラム開発」。学校の探究型学習の支援等を行う(一社)ココラボ代表理事 伊藤大貴(いとう・まさき)さんが提唱されました。教育やまちづくりに携わる多彩なメンバーによる第1回目の企画会議を、公開型で実施します。この公開型の場を通じて、多様な視点でどのようにディスカッションをするのか、そこからどのように新たな価値やアイデアを生むのかを、参加者のみなさんと一緒に探ります。
さらに、「”企画段階からのオープン化”は、賛同者や協力者を生み出すプロセスとして有効なのか?」についても考えます。でも、容易に想像できるのは「決まらない」「まとまらない」など、失敗した会議の結末。それでも学ぶことも多いと信じて行うのが「実験」です。学校教育においても、学習指導要領で示される「主体的・対話的で深い学び」を推進するには、多様な意見を取り入れるための<オープンな議論の場づくり>が重要になります。今回の実験が、教育や地域づくりにおけるアプローチを、参加されるみなさんそれぞれが模索するきっかけになることを願っています。
大人の探究の時間を一緒に楽しみましょう!
このプログラムに参加してほしい方:
- 対話の場をつくりたいと考える教育関係者
- 多様な人々との共創を生み出したい行政職員やまちづくり関係者
- 組織やプロジェクトでの新しいアプローチを探している企業人
- 環境教育や探究学習に関心を持つ方
企画会議のメンバーは、教育やまちづくり、環境教育など、多様な事業を手がけてきたメンバーが集います。
今回は、参加者の皆さんには公開企画会議を傍聴しながら、意見やアイデアを自由に企画メンバーに送っていただきます。参加される皆さんといっしょに学びあう、アクティブ・ラーニングのプログラムです。
【講師プロフィール】
小林謙一(こばやし けんいち)さん 岐阜県立森林文化アカデミー准教授
1967年 埼玉県出身。20代から約20年間、東京でコンピューターグラフィック(CG)を用いた映画やアニメなどの映像制作に携わる。2008年森林文化アカデミーに入学、環境教育・インタープリテーション研究会を専攻。2009年より郡上市で移住促進プロジェクトを民間事業体で手がける。持続可能な社会づくりのために、人が住み続けられる山村や中山間地域のこれからのあり方について考えるようになる。2015年、地元の山の木を使いセルフビルドの家を建て、森の中での暮らしを通して自然と人と地域コミュニティの関係を研究中。2022年より現職。
【ゲストプロフィール】五十音順
伊藤大貴(いとう まさき)さん 一般社団法人ココラボ 代表理事
島根県出雲市出身。防衛大学校卒業後、2014年、海上自衛隊に入隊し、護衛艦や教育隊教官として勤務する。結婚を機に仕事と家庭のあり方を見直すこととなり、「自分らしく生きる」ために必要な経験や学びについて考えるようになる。そのような折に高校時代の先輩の紹介で出会った「マイプロジェクト」に共感し、この教育手法による「学びの土壌づくり」に尽力するため、自衛隊を退職。2018年、妻の出身である岐阜市に移住し、教育NPO等で事業設計や中高生のプロジェクト伴走を経験。2021年、岐阜市を拠点に中高生の探究学習支援と 地域のサポート体制をコーディネートする団体「一般社団法人ココラボ」を設立。社会教育士・国家資格キャリアコンサルタント。
篠田花子(しのだ はなこ)さん 一般社団法人ヒトノネ 代表理事
2018年に岐阜市で民間の学童保育ヒトノネを創業。「共に育ち合う社会をデザインする」をモットーに、岐阜市で探究型学童保育ヒトノネと放課後等デイサービスみちな、学習に困り感のある子どものためのImaru(アイマル)個別指導塾、中高生のアトリエ『クリエイターズ・クラブ』を運営する。教育学修士(美術教育デザイン専攻)、公認心理師。3児の母。
キーワードは、ワークショップデザイン、探究学習、キャリア教育、不登校、発達障害、グレーゾーン、自己理解、SDGs、教育相談。
吉成信夫(よりなり のぶお)さん
東京都出身。成蹊大学卒。CIコンサルティング会社(東京)役員等を経て、1996年に岩手県東山町に家族で移住。石と賢治のミュージアムの構想段階から開館に奔走。環境教育施設「森と風のがっこう」(岩手県葛巻町)代表、岩手県立児童館「いわて子どもの森」初代館長を歴任。その後、岐阜市立図書館館長、ぎふメディアコスモス総合プロデューサーを務めた。現在は無印良品柳ケ瀬店で「本のひみつ基地」を運営中。明石市本のまちアドバイザー。
著書に、「ハコモノは変えられる!子どものための公共施設改革」(学文社)、「市民が育む持続可能な地域づくり 地域メディアの役割と文化拠点としてのミュージアム」(共著/同時代社)等がある。
●開催概要 ——————————————————
【開催日時】2025年3月6日(木)17:00〜18:30 ※16:00受付開始
【開催場所】岐阜県立森林文化アカデミー morinos建物
【主 催】morinos(岐阜県立森林文化アカデミー森林総合教育センター)
【運 営】NPO法人ホールアース自然学校
【対 象】成人(教育やまちづくりに興味のある方)
【定 員】会場10名、オンライン20名(応募多数の場合は、県内在住・在勤優先で抽選します)
【締め切り】2/27(木)17時
【参加費用】無料
●当日のスケジュール——————–
17:00 開会あいさつ
17:05 趣旨とゴール目標の確認、公開企画会議メンバーの紹介、アイスブレイク
17:15 ①チェックイン(40分)
ディスカッションに先立ち、企画会議メンバーが視点や目標を確認しあいます。
17:55 ②アイデアセッション(30分)
「環境教育視点で内発的な動機や好奇心を育む教育プログラム開発」を考える
18:25 ③本日のディスカッションまとめ(3分)
18:28 クロージング(2分)
・多様性を生み出す参加型ディスカッション、共創のススメ(小林)
・企画メンバーからのアナウンス
18:30 終了 ※延長する場合があります
●申込方法(以下の専用フォームからお申込みください。)
●問い合わせ先————————————
岐阜県立森林文化アカデミー森林総合教育センター(morinos)
受付担当:大武圭介(おおたけ・けいすけ) NPO法人ホールアース自然学校
〒501-3714 岐阜県美濃市曽代88番地
Tel:0575-35-3883(火・水休館)
当日携帯:090-1284-1466
E-mail: morinos@wens.gr.jp


休館日:火・水曜、年末年始(休館日が祝日の場合、翌平日が休館日になります)
Phone : +81-(0)575-35-3883 / Fax:+81-(0)575-35-2529