「目からウロコのヘビの話」を開催しました

開催した日:

7月最後の日曜日、猛暑の中「目からウロコのヘビの話」を開催しました。
ゲストは、爬虫類・両生類研究家の前澤勝典さん。親子7組・19名が参加しました。

目からうろこのヘビの話の看板

最初に前澤さんからヘビについてレクチャーがありました。
ヘビは南極以外のほぼ世界中に生息しており、約3500種いると言われています。そのうち毒を持つものは約700種です。すべてのヘビは肉食で、ヘビが生息しているということは餌となる生物がいるということになります。

前澤さんの講義の様子

ヘビは人間との関係が深く、神社のしめ縄はヘビを象徴したものと言われています。また、意外なところでは救急車に描かれている杖とヘビの青いマークは「スターオブライフ」といい、救急のロゴマークとして世界中で使われています。
スター

前澤さんからのヘビの写真や模型を使った軽妙なトークに、子どもだけでなく大人も釘付けに。
マムシやシロマダラの標本をじっくり観察した後は、サプライズで本物のヘビが登場しました。
予め前澤さんが捕獲したアオダイショウとジムグリを実際に触ってみました。
「思ったよりすべすべしている」「目がかわいい」
親子でヘビをじっくり観察しました。

実際にヘビに触れて観察している様子

ヘビの生態や特徴をつかんだ後は、実際に屋外でヘビを探してみることに。
連日の猛暑は、変温動物のヘビにとって厳しいコンディションだったようで、一瞬見つけたものの、残念ながらヘビを捕まえることはできませんでした。

しかしながら、前澤さんと一緒にヘビが隠れていそうな湿った狭いすき間を丁寧に探していくと、いろいろな生き物を見つけることができました。
ヘビと同じ爬虫類のカナヘビやトカゲの他、トノサマガエルやアマガエルなど、餌となる生き物がたくさん見つかりました。「ヘビが隠れていそうな場所」のイメージを持つことができました。

屋外でヘビを探している様子

何となく怖い、というイメージでしたが、前澤さんの話を聞いてヘビをよく知ることで、生き物への興味を深めてもらうことができたように感じました。

前澤さん曰く「森林文化アカデミー校内はヘビにとって棲みやすい場所がたくさんある」とのことで、これからも注意して見つけていきたいと思います。

【参加者の声】※アンケートより
・実際にヘビに触れてみて、落ち着いているときはおとなしい、スマートな生き物と感じました。そして動き方が不思議!力が強い!ウロコは魚みたいにザラザラ・ヌメヌメしていそうとか、とにかく危ないのでは、という今までの印象が覆されました。
・先生の話も学びになりましたが、参加された方と先生のやりとりを聞いてより蛇について興味がわいてきました。蛇に触れることを怖がっていたわが子を見て、触れても大丈夫ということを私が見せたいと思い触れさせてもらった後、再度挑戦する姿が見られて嬉しかったです。初めて蛇に触れて親しみがもてました。蛇も食物連鎖に大切な生き物であることがわかりました。生き物が棲みやすい環境を保っていくのが大事なのではないかと思いました。

報告者:大武圭介(ウォーリー)NPO法人ホールアース自然学校

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