はだしのトレイル20回目(今年度10回目)は「しがらみ」づくり
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本日はmorinosの『はだしのトレイル』づくり合計20回目を実施。
今回は参加者が非常に少ないものの、今までにない「しがらみ」づくりしました。
最初は全員裸足になって、トレイル確認ですが、これがもう修行そのもの。先頭の修行僧みたいなユモティーは顔はにこやかですが、心の中は「勘弁してよぉ~!」と訴えていました。今朝は相当冷え込み、この場所でも氷点下5℃ほど、その凍てつく上をはだしで歩くと、寒い、冷たいを通り越して「痛い、イタイ」の連発。
まだ陽が差し込まない林地は凍てついていますが、再度、靴を履いて歩いてみると、地面の柔らかさは感動ものでした。
土壌は適度な湿り気があり、1年前にしていたような不快な匂いもなく、気持ちよく歩けました。
現場で金子さんとナバさんが、以前作ったトレイルをどのように変更すべきかを協議しました。
設定するトレイルは歩くためのものですが、歩いて林地を傷めないようにするため、どのようにルートを再配置するかを慎重に検討していました。
作業方針を決定したら、全員で「本日の作業内容」を確認しました。
トレイルの斜面勾配を緩くして踏圧を軽減するため、少し遠回りのコースに作り替えるため、その途中をショートカットされないように柵を設定することになりました。
以前、伏せ焼して作った炭を配置した場所の落ち葉を取り除くと、白色の菌根菌が繁殖していました。
この菌根菌とコナラやアカマツの根が連携して、大きなネットワークを作れるようにするのも、この作業の目的の1つです。
腐朽しつつあるの木材に繁殖する菌糸を見つけた金子さん、「ジリさん、これ見てくださいよ」と声をかけてもらいました。 思わず2人でにっこり微笑み、「いい状態ですねぇ~!」と言い合いました。
本日のメイン作業はルートをショットカットされないようにする目的と、土砂や水分が斜面を流れ落ちないようにするための「しがらみ」づくりです。
「しがらみ」とは、本来は水流をせき止めるために、川の中にくいを打ち並べて、それに木の枝や竹などを横に結びつけた柵ですが、今回はそれを陸地に設置しました。
森林環境教育専攻のユモティが率先して杭打ちなどの作業を担当してくれました。
他にも何人もの方が放置された周辺の樹木の剪定や枝抜きをして、林地全体の風通しを改善させ、その作業で出た枝葉を「しがらみ」づくりに利用しました。
上下に2つの「しがらみ」柵を完成させました。これは杭に枝葉を相当量編み込んであります。
完成祝いに記念撮影しました。
さて、今回はトレイル周辺の風環境改善と、「しがらみ」づくりをしました。何度挑戦しても改善ポイントが次から次に発生して、なかなか完璧になりませんが、どうか長い目で見てやってください。
以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。
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