morino de van(森の出番)で飛騨市立河合小学校に森の体験を出前しました
開催した日:
morinosと住友林業株式会社との協働プロジェクト「morino de van(森の出番)」は、森林体験プログラムの教材をラッピングしたバンに載せて、各地の小中学校や保育園などに出向いてプログラムを届けます。
今回は初めて飛騨地区の飛騨市立河合小学校(以下、河合小学校)を訪れました。
河合小学校は全校児童32名と少人数です。教頭の中谷先生から「飛騨市河合町は森に囲まれた地域だが、暮らしの中で気づきにくい森の恵みを実感させたい」という想いを伺い、「火おこし」と「たたき染め」を体験してもらいました。
最初は火おこしに挑戦です。1年生から6年生まで混合の6班に分かれて行いました。
焚き付けはコウゾの皮をむいた後の芯を使いました。実は河合町は山中(さんちゅう)和紙の産地で、今回使った芯は山中和紙工房でもある、児童の家庭から寄贈していただいたものです。
適当な長さにノコギリで切り、スタッフの説明を聴きながら焚火台の上にコウゾをセットしました。
その後、班で協力して火おこしに挑戦しました。
真ん中の児童が火きり棒を支えて火きり板に押さえつけます。
左右の児童が火きり棒にかけたロープを交互に引っ張り、火きり棒を回転させ、摩擦熱で火種を作り、ほぐした麻縄に入れて着火させます。
とはいえ、ほとんどが初めての挑戦。最初は勢いよく引っ張りますが、火きり棒が倒れたり、なかなか煙が出ません。
何度か試行錯誤の末、徐々に煙が出始めた班が…。
そして30分ほど苦労の末、最初の班が火種から着火することができました。子どもたちの「やったー」という声が印象的でした。
午後からは、たたき染めに挑戦です。
校庭の周りを散策して、季節の草花を探しました。赤や青、赤紫とよく観ると色とりどりの植物が。
それぞれ少しいただいて、木綿のハンカチの上に並べ、クリアフォルダで挟んで金づちで軽く叩きます。
すると、植物の色と形が木綿に写し出され、きれいなたたき染めが出来上がりました。
絵のようなデザインや、四隅にワンポイントをあしらうなど、同じ素材でも個性が現れみんな違う作品ができました。
あっという間の3時間でしたが、子どもたちの楽しそうで満足した表情に、こちらもホッとすると共に、また届けたいとエネルギーをもらった気がします。
河合小学校の児童・先生の皆さん、ありがとうございました!
報告者:大武圭介(ウォーリー)NPO法人ホールアース研究所
休館日:火・水曜、年末年始(休館日が祝日の場合、翌平日が休館日になります)
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