レッツ ツリークライミングⓇ
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本日は本巣市で「NPO法人 心をつなぐホースセラピーぐりん・はあと」を主宰されている近藤聡さんみどりさんご夫妻が運営されている自然体験活動団体『自然の学び舎ぴのきお』のみなさんが、ツリークライミングⓇ体験に来てくれました。
最初にJIRIから、本日、岐阜県立森林文化アカデミー森林総合教育センターmorinosでどんな活動をするのかお話ししました。
ツリークライミングする前に、今日のクライミングさせてもらうコナラについてのミニレクチャーです。
地面に落ちていた葉とドングリが付いた小枝、これはハイイロチョッキリやコナラシギゾウムシという昆虫が作った「揺りかご」です。ハイイロチョッキリがどこに産卵するのか、なぜその場所に産卵管を差し込むのか、どうやって枝を切り外すのかなどをみんなで確認しました。
またコナラの木は昆虫やキノコなど、様々な生き物に体を提供しながら生きていること。今日、私たちはそのコナラにお世話になってツリークライミングできることを話しました。
さてさて、ツリークライミングする前に、心と体をほぐす「木のものまねストレッチ」もくもく体操をしました。
最初にスギ(杉)の木のポーズを、次にヒノキ(桧)のポーズを、そして樹木の1年間の生活を再現(水を吸い上げ、葉を広げて生き生きとし、秋に落葉し、冬に休眠する)を真似して体を動かしました。
体も心もほぐれたので、次はクライミングするためのサドルとヘルメットの装着です。
今回は体形に合わせてフィット感がある3種類のサドルを用意しました。一度装着してみて、フィット感の善し悪しを確認しながらベストなものをチョイスしました。
次に向かったのはクライミングさせてもらうコナラの木。まずは素手でコナラの幹に手を当てて、「よろしくお願いします」と挨拶して、楽しいツリークライミングをお願いをしました。
ツリークライミングはクライミングする高さやスピードを競うようなものではありません。今日は「木と友達になる」ために、自分で決めた目標を達成することが重要なのです。
高さは1mでも自分が納得すればそれで良い、仲間と楽しい時間を過ごした思い出ができれば尚更良いのです。
ツリークライミング直前に最終の確認。安全を確保するためのセイフティノットとしてのスリップノットづくりです。
自分一人でしっかりできるよう練習しましたが、素晴らしいことに全員がほとんど一回で完全マスターしてくれました。
クライミングするスピードは自分のペース、一気に登って行く子もいれば、ゆっくり風景や心地よい風を楽しむお子さんもいました。
以前にクライミングしたお子さんの一人は、以前は1mくらいクライミングして満足していたのですが、今回は3m近くクライミングしていました。
それぞれが自分のペースで樹上の世界を楽しんでいたのです。
最初はなれないクライミングに戸惑っていたお子さんも、みるみるクライミング技術が上達し、スイスイと10mほどの高さまで到達し、余裕の「ピースサイン」をくれました。
クライミングしていたお子さんの一人が、「樹上からドングリや葉のついた枝が落ちてきたよ!」と葉とドングリが付いた小枝を手渡してくれました。
これは最初にお話ししたハイイロチョッキリが落とした「揺りかご」です。しっかり確認すると殻斗(ドングリの帽子)の横に産卵孔痕が確認できました。お子さんたちはクライミングしながら、こうした昆虫の営みにも触れてくれるようになりました。
お子さんたちと一緒にクライミングしていた近藤みどり先生、頑張ってクライミングしてきてくれたお子さんと一緒になり、嬉しそうに微笑んでくれました。
ツリークライミングは楽しくなければね。自然と笑い声も聞こえました。
隣にある自力建設「コナラの小径」の屋根よりも高い位置まで上って、太陽光が差し込む心地良いコナラ傘下からカメラに向かって声をかけてくれたお子さん二人。
しっかりカメラに向かってポーズしてくれました。
お子さんによっては、登ったり下りたりと何度もクライミングにチャレンジしてくれていました。
下の写真のお子さんも、戸惑いながらも何度もチャレンジして、最後はカメラに向かって笑顔とピースサインをくれました。
みどり先生の声掛けとコナラの大木お陰で、楽しい思い出ができたと思います。
クライミングを終えたら、本日のクライミング証明書、「I Climbed Big Tree」授与です。
裏面に書かれたツリークライミングⓇジャパン代表のジョン ギャスライトさんの言葉を読み上げて、一人一人に手渡しました。
さてお待ちかねのお昼ごはんは、森林文化アカデミー森の情報センター北側の庇部分にあるログテーブルで頂きました。
事前にコロナチェックをし、手洗い・手指消毒をしっかりして、子どもチームと大人チームに分かれて、会話をなるべく控えてお弁当を食べました。
食事の時間はしっかり1時間とりました。
午後からは子どもに代わって、大人のツリークライミング体験です。
家に帰ってからお子さんと同じ体験の話を共有できるよう、大人にもクライミングしてもらいました。そうすればお子さんがいかに頑張っていたかを肌で感じられるからです。
下の写真に4人の大人が写っています。
ご家族の方はお子さんと共通の体験をするべく、お子さんがクライミングしたロープを選ばれていました。私の予想に反して、意外にも大人もスイスイ樹上にクライミングされていました。
お母さんもお父さんも、お子さんたち以上に高いポイントまでクライミングされていました。
最も早くクライミングしたお父さんは、お子さんたちが見に来る前にトップまでクライミングしてクライミング・ダウンしていました。
大人がクライミングを終えたら、全員で記念撮影です。
写真中央に本日クライミングしたコナラの幹と垂れ下がったロープが写っています。本日は暑かったですが雨に降られず良かったです。
この写真を撮影して2時間ほどしたら、黒い雲がやってきて大量の水を恵んでいってくれました。
最後にお子さんたちは「本日の活動報告」を近藤先生にお渡しして帰路についたのです。
今回のお子さんによっては4年間見てきた方もいますが、会うたびに心も体も成長し、一皮剥けていくのが分かります。morinosでの『自然の学び舎ぴのきお』活動はこれで終了ですが、今後もツリークライミング同様、morinosも楽しんでくださいね。
以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。
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