指導者研修 ぎふネイチャーゲーム自然教室報告会
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「ネイチャーゲーム」は見る・聞く・触るなどの様々な感覚を使って、自然とふれあうプログラムです。岐阜県シェアリングネイチャー協会は、このプログラムを今夏より今秋まで、岐阜県内各地(6会場)において分散開催した内容を、それぞれの地域で中心的な活動を担ってくれたリーダーから、事業の活動報告をしてもらい、広域的な指導者のつながりを深める機会を育みました。
今回は中津川市、恵那市、土岐市、笠松町、岐阜市、岐南町、大垣、美濃加茂市、関市、美濃市などからの直接参加者15名と、オンラインにによるリモートで5名が参加しました。
飛騨高山では宇津江四十八滝で「森の宝ものをさがそう」と題して実施した内容を、臼田陽子さんがオンラインで報告されました。4人のスタッフで、宝さがし、ミクロハイク、サイレントウォーク、森の美術館、などを実施。途中では宇津江四十八滝にあるカツラの巨木にも触れていました。
実施してみて、『仲間とのつながり、それこそが宝もの』だとあらためて感じたそうです。また、子ども達の感性、温かさ、子どもの勇気も肌で感じ、コロナ禍でも実施できることを考える重要性を感じたそうです。
高山市の宇津江四十八滝での実施風景
次に、中津川市の夜明けの森で「目で見る 手で見る 足で見る」をテーマに実施した内容を、小林英子さんが報告。参加者36名+スタッフ10名の今回、最大の自然教室でした。カモフラージュ、フィールドビンゴ、一枚の写真、目かくしイモムシでした。
カモフラージュはサークルになって、ソーシャルディスタンスをしっかり確保しながら実施したり、目かくしイモムシは家族単位での実施など苦労話もありました。
目かくしイモムシで「足で見る」ことを理解し、どんどん感覚がよくなるのを感じたとか。一人一人が主人公となるばを設定できると良かったなどの意見もありました。
morinos周辺での実施内容について、星野慧さんが報告しました。実施ゲームは、はっぱじゃんけん、コウモリとガ、カメラゲーム、森の美術館です。
コウモリとガではコウモリに対して子どもたちが敵対心を燃やし、子どもがガ(蛾)に石を投げてきたので、テキストに記された注意点と同じことが発生した。
カメラゲームは基本的に、家族単位で実施したが、3人家族で来ると必ずお父さんが余ってしまう。そこで知らないお父さん同士でカメラゲームしたが、それがまた緊張をほぐしてくれて良かった。とにかく野外で遊ぶのは本当に楽しいと実感したそうです。
関市百年公園での自然教室は、三浦美奈子さんが報告。参加者16名+スタッフ4名で「葉っぱと遊ぼう」と題して、落ち葉の掃除とネイチャーゲームを結び付けて実施した模様を報告。実はネイチャーゲーム体験と思わせて、知らないうちに公園の落ち葉掃除をする仕掛けをしたのです。
実施ゲームはノーズ、カモフラージュ、葉っぱコレクション、フィールドビンゴ、森のすみかです。
家族で参加した人が、葉っぱコレクションでいろんな色の葉を集め、「自宅でお母さんが焼くパンと同じように焦げたのやいい色のもの、まだ焼き足りないもの」を表現していたそうです。
落ち葉集めでは、「焼き芋ができる量」と指定すると、子どもたちは一生懸命葉を集めてくれたそうです。
報告を聞いて、やはり人は「楽しみ」と「目標」があれば簡単に動くものだと感じました。
落ち葉を集めた後は、子どもたちがその落ち葉ベッドを楽しみ、次に大人も楽しみ、最後にお待ちかねの焼き芋をしたそうです。スタッフはこの落ち葉に関するゲームを通して、子どもたちが発見する能力の高さに驚かされたそうです。
東濃地域での2回目は、イワクラ公園での実施です。ここは理事長の原 令子さんが報告、実施ゲームはノーズ、カモフラージュ、音いくつ、フィールドビンゴ、目かくしイモムシです。
目かくしイモムシでは明知鉄道がみられる場所まで移動して、丁度、明知鉄道急行ロマン号が通る時間帯するなどの粋な仕掛けもされました。
参加者からは視界を閉ざすだけで感覚が鋭くなるような気がした。動物の本能がよみがえる。全集中などの感想があったようです。
大垣市では大垣城公園で「きとふの間を探せ 大垣自然探検隊」を実施、大垣を代表して國枝裕介さんが報告してくれました。それによると、この「きとふ」とは「あき」と「ふゆ」らしいです。実施ゲームは、ノーズ、私は誰でしょう、動物交差点、カモフラージュ、フィールドビンゴ、落ち葉顔です。
子どもたちが手に取って、観察し、感じる時間の重要性をあらためて感じたそうです。
午後からは2人一組になって、お互いが実施内容の感想を言い合いました。これを何回かシャッフルして実施しました。
自分たちの実施した自然教室について、十分振り返りました。
その結果、自分自身が楽しんでやっていること。新しい発見があったこと。仕事とは違う意味でパワフルに活動したこと。ゲームしながらお掃除までするなんでスゴイなど、様々な意見が寄せられました。
二人一組で感想を話す
野外では理事長の原さんの誘いで、ゲーム体験です。最初に全員が原さんからアカマツの落葉を手渡され、「これを基に、セルフわらしべ長者を目指す」指令が出されました。
コテージ前では最初にカメラゲームを実施、ついで目かくしイモムシを実施。
3人一組でイモムシを実施する途中で、ケヤキの幹を手で触ってみる。冷たい、ザラザラしている、ゴツゴツしたところがある。などと言いながら目かくしされたハンディの中、どんな樹木か想像をめぐらす。
最後に、途中で仕事に向かった河合さんや星野さん以外のメンバーで、3秒ほどマスクを外して記念撮影しました。
本日の現地参加者の一部で記念撮影(撮影時のみ一瞬マスクを外しました)
今回は岐阜県内の指導者に限った研修と報告会でしたが、コロナ禍が終息した時にはみんなで寄り集まって、指導者自身のレベルアップと仲間との親交を深めたいと感じたのです。みなさまありがとう御座いました。
以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。
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