森のじかん『恵那市やまびこ こども園の”おやこ遠足”』

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 やまびここども園は、恵那市の久須見・河合・毛呂窪の各地区にまたがる、山や川、水田に囲まれた自然豊かな環境にあります。
 
 今回は、地域の自然に親子で触れることができる”おやこ遠足”に、こども園の保育士さんや看護師さんたちだけでなく、地元の「木育クラブ」の有志の方々と、岐阜県立森林文化アカデミーmorinosとの協働による森体験をしてもらいました。

 さてさて、何を体験してもらったか・・・?

 未満児さんと年少さんは「周辺の植物観察+花や葉っぱ探し+たたき染め」、健脚の年長さんと年中さんは森に入って「森の探検と植物観察+松ぼっくりなど燃料採取+釣り竿探し+森のブランコ体験」です。

 まずは未満児さんと年少さんの活動紹介。
 はじめにmorinosスタッフが、これから体験する植物観察やたたき染めについて説明しました。

たたき染めについて説明する花さん

たたき染めについて説明

 最初は周辺での植物観察です。ここには黄色い花を咲かせるニガナやウマノアシガタが多くありました。ウマノアシガタは毒草なので、手に取る前に大丈夫かどうかを確認してもらうようにしました。
 森に近づくと、ヤマウルシやヤマハゼなども生えていました。そのため、そうした危険な樹木についても学んでもらいながら、たたき染めの材料を集めていきました。

植物観察する親子

植物観察する親子

 集めてきた花や葉っぱを木綿のハンカチの上に並べ、ティッシュペーパーを掛け、その上にプラスチックシートを置いて、上からプラスチックハンマーで叩きます。
 親御さんがプラスチックシートがズレないように押さえ、お子さんがハンマーで叩きます。お子さんは叩く行為そのものが楽しいようで、小さなお子さんも一生懸命叩いてくれました。

木綿のハンカチに花や葉っぱをたたき染めする親子

木綿のハンカチに花や葉っぱをたたき染めする親子

 作成過程では、叩き方による色移りの違いや、植物によって色移りに良し悪しがあることも体験しながら、各自で学んでいただきました。これには親子だけでなく、保育士の先生方も夢中になっていました。

完成したたたき染め作品の一例

完成したたたき染め作品

 さて次は年中さんと年長さんの活動について紹介。

 森に入っての活動のメインは、大きな『森のブランコ』です。

 この楽しい体験をする前後で、後ほど利用するケリーケトルの燃料材や、ゲームで釣り上げる松ぼっくり用の釣り竿を探して持ってくることを約束して、早速森へ出発です。

最初に森に入って何wするのかを説明しました

森に入ってから何をするのかを説明

 少し暗い森に入ると、芽吹いた若葉を広げる多くの木がありました。

 生の木の葉に触ってもらうため、リョウブの若葉を全員に配って、「葉っぱのトッカン」という音ならしにチャレンジしてもらいました。「その昔、食べ物がない時にはこのリョウブの葉っぱを食べたんだよ」と話しながら試みたのですが、これがうまく音がしない。

 うぅ~ん残念。なら次は音ではなく匂いを嗅いでもらおうと、サンショウの葉を嗅いでもらいました。すると、あるお母さんが「この匂い好き、ウナギが食べたくなったぁ~」と言われました。

みんなで「葉っぱのトッカン」にチャレンジ

みんなで「葉っぱのトッカン」にチャレンジ

 いろいろ観察しながら歩いて行く途中、子どもたちは葉っぱの乗車券を集めなければなりません。乗車券は、丸い葉っぱ1枚と、細長い葉っぱ1枚の合計2枚が必要です。

 その乗車券は『森のブランコ』に乗るのに必要なんです。子どもたちは集めた乗車券を、木育クラブの高橋さんに手渡しました。

葉っぱの乗車券を受け取る高橋さん

葉っぱの乗車券を受け取る高橋さん

 丸太でできた『森のブランコ』を見た子どもたちは、みんな笑顔でわくわくしていました。このブランコは木育クラブの方が、森林整備で出た丸太を利用して、ロープと組合わせて作成してくださったものです。

 まずは子どもたちだけでブランコに揺られました。

『森のブランコ』を満喫する子どもたち

『森のブランコ』を満喫

 続いて、親子でも乗ってもらって『森のブランコ』を楽しんでもらいました。

 大人が乗ると少し沈み込みますが、その分ブランコをより大きく揺らして、親子で楽しむ姿が見られました。

ブランコを楽しむ親子

親子でブランコ

 年中さんも年長さんも、一通りブランコを満喫した後、ブランコに乗ってそれぞれ記念撮影しました。

ブランコに乗って親子で記念撮影

ブランコに乗って親子で記念撮影

 楽しいブランコに別れを告げて、燃料材探しと釣り竿探しを続行です。

 道の途中ではモチツツジがピンクの花を咲かせていました。ここまでいろいろなものを観察し(視覚)、葉っぱのトッカンで音を聞き(聴覚)、サンショウの葉の匂いを嗅ぎ(嗅覚)、次はこのモチツツジの葉を握って(触覚)、モチモチ感を体感してもらいました。

帰る途中で見つけたモチツツジの葉を握る子どもたち

モチツツジの葉を握る子どもたち

 最初の集合場所に戻ってからは、集めてきた釣り竿に麻ひもをくくりつけて、morinosから持ってきたスラッシュマツの松ぼっくりを釣る「釣りぼっくり」です。各自釣ったものは、お土産として持ち帰ってもらいました。

「釣りぼっくり」に挑戦する子どもたち

「釣りぼっくり」に挑戦する子どもたち

 本日のしめくくりはケリーケトルでのクロモジ茶づくりと、ポップコーンづくりです。

 まずはクラス毎に分かれて、親子でケリーケトルの焚き台に集めてきた燃料材を入れ、マッチで着火です。

ケリーケトルの焚き台に燃料材を入れる子どもたち

ケリーケトルの焚き台に燃料材を投入

 燃料材を詰め込み過ぎた親子は白い煙ばかり出て、炎はあまり出ません。

 今回はお湯を沸かすと同時に、煙突部分でポップコーンを作るのですが、炎が上がってこないとポップコーンができないのです。

白い煙を出すケリーケトル

白い煙を出すケリーケトル

 燃料材を入れるまでは子どもたちに手伝ってもらいましたが、お湯を扱ったりポップコーンをつくるのは保護者の方々にお願いしました。

 普段のポップコーンは電子レンジで作ることが多いそうですが、自分たちが集めた燃料で目の前でできあがるポップコーンに、子どもたちは釘付け状態でした。

ポップコーノ出来上がりを待つ子どもたち

ポップコーンの出来上がりを待つ子どもたち

 ケリーケトルで沸いたお湯は、クロモジの枝を入れた大きなやかんに注いで「クロモジ茶」にしました。このクロモジは「やまびこ こども園」近くの山で、年長さんが採取したものを、保育士の先生が刻んで不織布に入れたものです。

 事前に自分たちで採ったクロモジだけに、一層美味しく感じるようです。クロモジ茶を飲みながらポップコーンも親子で食べ(味覚)、五感を使った体験活動を終えました。

出来上がったポップコーンとクロモジ茶は保育士の先生が分けて下さいました

出来上がったポップコーンとクロモジ茶は保育士の先生が分けてくださいました

 最後に、森林整備も含めて事前に準備してくださった「木育クラブ」のみなさん、そして保護者の方々との連絡調整などに尽力された保育士の先生方、何よりも今日の体験活動を楽しんでくださった親子のみなさん、ありがとうございました。

 森は私たちにいろんな刺激を与えてくれる魅力ある存在です。これからも森で楽しい時間を過ごしてくださいね。

 以上報告は、JIRIこと川尻秀樹でした。

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