👣 森と人の未来を足元から考える2日間「これからの はだしの森づくり」ワークショップを開催しました
開催した日:
「はだしの森づくり」の新たなスタートが先日幕を開けました。
2日間にわたるワークショップの様子を、morinosスタッフのどいっひ
が報告してくれたので紹介します。
なんちゃって先生 萩原ナバ裕作
****ここから どいっひの報告 ******

morinosで2021年からスタートした「はだしの森プロジェクト」は、昨年度から「はだしの森メンテナンスワーク」にパワーアップ!トレイルの維持管理に重点を置いて継続しています。そして、今年度はアドバイザーに”じゅんじゅん”こと金子潤さん、”げんちゃん”こと早矢仕玄さん、”ゆりちゃん”こと奥崎有里さんを迎え、さらに進化しちゃいますよ!

その未来をアツく語り合うキックオフミーティングが、12月10日・11日の2日間にわたって開催されました。
10日夜の部では、過去5年間の活動を振り返りつつ、これから来年5月までの動きをみんなでワクワク妄想する作戦会議を実施。「はだしの森」の未来を熱く議論しました。

そして、この熱い議論の中で、なんと超ビッグイベントが決定したんです!
🎉 2026年5月17日(日) 「はだしまつり in morinos」開催決定!!
この一大イベントに向けて、私たちの森づくりはますます加速していきます。乞うご期待ください!
翌11日は、いよいよ『はだしの森』の中へ!

前回の活動から約5か月ぶりのトレイルチェックです。まずは、足裏のセンサーを高めるためのボディワークからスタート。足ゆびをしっかりと動かすことを体験し、足元から自然につながる感覚を意識しました。
その後、実際に裸足でトレイルを歩き、冷たさ、暖かさ、乾いた感触、濡れた感触を味わいます。初めて裸足で歩いた参加者からは、「場所によってこんなに感触が違うんですね!」といった新鮮な驚きの声が上がり、その足の裏から受け取る情報量の多さに、みんなで感動していました。
トレイルは、たくさんの人が足を踏み入れたため、地面が固く締まっている部分も。この状態だと、大切な水が地中に浸透せずに流れてしまい、土壌流出の原因になってしまいます。この現場チェックで得た足裏からの情報をもとに、今日のメイン作業が明確に決まっていきました。

作業内容と施工の仕方を共有した後、参加者は森の環境改善とトレイル維持管理のため、それぞれの作業チームに分かれました。水の流れや土の生態系を考慮し、自然本来の力を活かす、まさに大地の再生のような作業が始まります!

まず、トレイルを「水を浸透させる土」にするためのチーム。固く締まった地面に竹炭・燻炭を混ぜたものをまき、唐鍬で土をほぐして穴を空け、さらにたっぷりの落ち葉を重ねます。穴を空けて落ち葉をまくことで、そこに空気が入り込み、微生物が活発に働いてくれるんです!これで土の保水力が高まってくれることでしょう。


次に、地面の締まりを防ぐための実験を行うチーム。こちらでは、枝葉を編み込み、クッション性を高めたものを階段のステップに敷いてみるという実験的な取り組みを行いました。
作業後に足を踏み入れると、柔らかな反発を感じるほどのクッション性!この自然素材のクッション材は、トレイルの負荷を分散し、地面の過度な締め付けを防ぐ効果が期待できます。

今後の経過観察が楽しみですが、確認ポイントは複数あります。まず、冬の霜だけでなく、この後人がたくさん歩いた後でクッション性が維持できるか、そして水が流れた時に編んだしがらみ(枝葉)が流されないかといった耐久性を継続的に確認していきます。また、落ち葉だけを追加した場所と比べて、微生物の働きによる菌糸の状態や、トレイルの土の締まり具合にどのような違いが出るのかも、同時に見ていく予定です!

最後に、しがらみの補修チームです。自然物を使っているしがらみは、朽ちたり、イノシシに壊されたりしたため、補修と補強を実施しました。杭を打ち直し、枝を丁寧にからませていく作業の途中、古いしがらの木から菌糸が張っているのを発見!これは、自然の素材が土に還り、森の生態系に貢献している証拠でもあります。この菌糸が、まるでオブジェのように美しく、自然が作り出すアートへの感動をみんなで共有しました。


今回のワークショップを通じて、私たちは森の現状を「足の裏」で感じ取り、未来への具体的な一歩を踏み出すことができました。みんなの熱意と工夫で、また一歩、森は元気になりましたよ!
次回は2月19日(木)。看板づくりやしがらみの補修の続きなど、まだまだやることはたくさんあります!
この森を愛する活動は「続く」!森を感じ、森を育てる仲間、はだしに興味ある方の参加を心からお待ちしています。みんな来てね~!

休館日:火・水曜、年末年始(休館日が祝日の場合、翌平日が休館日になります)
Phone : +81-(0)575-35-3883 / Fax:+81-(0)575-35-2529



