はだしで感じる身近な自然!藍川北学園で森のじかん

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今回の森のじかんは、岐阜市にある小中一貫の義務教育学校の藍川北学園にお邪魔しました。当日は思いのほか風が強く、肌寒い一日となりましたが、その寒さもまた、記憶に残る特別な体験の一部となりました。

今回は、小学3年生と7年生という異年齢での交流プログラムです。ねらいは、『学校の身近な自然を五感で感じ、その恵みを創造的に活用すること』特に、7年生がリーダーシップを発揮し、3年生を導く中で、身近な自然への愛着を深めることを目指しました。そんな活動の様子をお伝えします!

今日は異学年混ざって森のじかん

今日は異学年混ざって森のじかん

活動の始まりは、異年齢のグループで数集まりやサークルを作り、体と心をほぐす交流タイムからスタート。緊張していた3年生の顔にも笑顔が広がり、7年生との心の距離がぐっと縮まりました。

目を瞑って触れる感覚を開く

目を瞑って触れる感覚を開く

その後、プログラムは遊びの「土台」を自分たちで用意するところへと進みます。

素材集めスタート

素材集めスタート

異年齢が混じったグループで、トレイルに敷き詰めるための素材を収集しました。集まったのは、校庭の砂、色鮮やかな落ち葉、おがくず、そして松葉など、普段は見過ごしてしまうようなものが、この日ばかりは「トレイルの宝物」に変わります。

7年生が広い視野で素材を集め、3年生が足元の小さな素材を熱心に見つけるなど、既にこの段階から自然な協働が生まれていました。子どもたちは、身近な学校の敷地が持つ豊かな素材に気づき、トレイル体験への期待を大きく膨らませました。

集めた素材と、morinosが持ち込んだ木材を使って、いよいよ「藍川の自然がつながるトレイル」の創造です。

5つのトレーに、集めた素材を敷き詰めていきます。7年生は、3年生から「このフカフカの落ち葉をここに敷きたい!」「松葉はゴツゴツしたところの横がいい!」といったアイデアをしっかりと聞き、アドバイスをしながら、トレイルの完成に導きました。

これが私たちの考えた森の道!

これが私たちの考えた森の道!

準備が整い、いよいよメインイベントの「はだしのトレイル体験」です。すぐに裸足になって歩き出す子もいれば、足の裏の感覚に戸惑い、トレイルの素材に手で触れたり、他の子の様子をじっくり見てから裸足になる子もいました。子どもたちは自分のペースで「触れる」体験を大切にしました。

おもしろい!と走り出す

おもしろい!と走り出す

足の裏からダイレクトに伝わる砂の粒感、おがくずの軽さ、落ち葉のフカフカ感、松葉のチクチク感…これに加え、この日は意図的に水たまりを歩くコースを設定しました。水の冷たさと独特な感触に、最初はなんとも言えない表情を見せる子もいましたが、もう一度と繰り返し歩きたがる、病みつきになる子も続出!子どもたちからは「うわー、冷たい!」「ここはまるで森の中みたい!」「松葉がツボに効く!」といった言葉が次々と飛び出しました。この体験は、頭で考えるのではなく、身体全体で郷土の自然と対話する貴重な時間です。

雨のおかげで今回のコースができた

雨のおかげで今回のコースができた

痛気持ちいい、なんともいえない感覚!

痛気持ちいい、なんともいえない感覚!

トレイル体験での感覚も参考に、自由な工作を開始しました。

ここでも7年生の優しさと頼もしさが光ります。7年生は3年生に寄り添い、ハサミや金槌などの道具の使い方を丁寧に教えたり、選びきれない3年生にヒントを与えたりと、手厚いサポートを提供しました。

7年生のサポートと、3年生の集中力。木も人も繋がる。

7年生のサポートと、3年生の集中力。木も人も繋がる。

数人の子どもは、のこぎりや金槌にも挑戦しました。木の感触を楽しみながら、オリジナルの絵を描いたり、飾りをつけたり、一つとして同じものがない個性あふれる作品が誕生しました。

道具を使うことに挑戦!

道具を使うことに挑戦!

トレイルの記憶や、素材への感謝の気持ちが、一つ一つの作品に込められ、個性豊かな創造性の花が咲きました。

時間が足りず、じっくり振り返る時間は取れませんでしたが、活動を終えた子どもたちから「今日の目標、『楽しく自然と触れる』ができた!」という、最高の感想を聞くことができました。

「今日のめあて、『楽しく自然と触れる』ができた!」

「今日のめあて、『楽しく自然と触れる』ができた!」

「楽しかった」という子どもの声こそが、この森のじかんの1番の成果です。

大人が一歩引いたことで、7年生のリーダーシップと3年生の素直な感受性が最大限に輝いた1日でした!そして、裸足で感じた「学校の身近な自然」が、子どもたちの心の中で郷土の森と強くつながるきっかけとなったはずです!

以上報告は、どいっひこと土井早谷香でした。

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