里山整備で切った木でサンタクロースを作ろう! ’25おとなと子どもの里山ナイフ教室
11/29(土)ナイフワークでサンタクロースを作ろう!

11月のナイフ教室は、久しぶりに百年公園のフィールドで開催します!
11月の里山ナイフ教室は、岐阜県百年公園の古民家(旧宮川家住宅主屋)を会場に、サンタクロース作りを行います。
今年は夏の停電からしばらく、百年公園の里山整備に行くことができていませんでした。今回はそんな久々の里山整備もしながら、そこで切り出した木を材料に、サンタクロースをナイフワークで作りましょう♪完成したサンタクロースはオーナメントにしてクリスマスツリーに飾ったり、置物にして飾ったり、クリスマスを迎える準備をしましょう!
下は年長児から、上は大人まで!
自分たちで山から切り出した枝を材料に、ナイフを使ったもの作りを楽しみます。
講座は岐阜県立森林文化アカデミー、morinos、岐阜県博物館、岐阜県百年公園事務所との連携によるものです。

サンタクロースのモチーフは、帽子の色を変えてみると、かわいいこびとにすることもできます。クリスマスに向けたナイフワークプログラムにぜひご参加ください。

カラフルなこびとにも!
●イベントの概要
【日 程】2025年11月29日(土)
【時 間】(午前の部)10:00~12:15 (午後の部)13:00~15:15
【場 所】岐阜県百年公園(関市)、旧宮川家住宅主屋とその周辺の里山林
【参加費】1名 1500円(講師料、材料費、保険代金、レンタル道具代金含む)
【参加対象】年長児から大人まで
※小学生以下の場合は、必ず保護者1名以上のご参加をお願いしています
※ご参加頂く保護者の方も参加費が必要です(保護者の方も一緒に作品を作ることができます)
【講師】前野 健(岐阜県立森林文化アカデミー 准教授)、丹羽茄野子(ぎふ木育指導員)
【協力】岐阜県博物館
【定員】午前・午後とも3組~(1組4名まで)12名程度
※申し込み枠は、午前・午後とも12名までです。
フォームの機能上、3組目以後のお申込みはキャンセル待ち申し込みと表示されますが、定員12名に満たない場合は追加で受付いたします。
※キャンセル待ちでお申し込み頂いた場合は、キャンセルが出たタイミングでメールでご連絡いたします。(今までの実績では、キャンセル待ちから1~2組ご参加頂いております)
●お申込みはこちら
下記のGoogleフォームからお申し込み頂けます。
●11月29日(土)午前の部(10時~)の予約申し込みはこちらから
●11月29日(土)午後の部(13時~)の予約申し込みはこちらから
◎ご不明な点については、下記フォームよりお問い合わせください。
●会場地図
上の地図のオレンジの立ち木アイコン(かやぶき屋根の古民家、旧宮川家住宅主屋)が集合場所になります。雨天でも同じ会場で開催します。
おとなと子どもの里山ナイフ教室とは

材料採取に森に入ったところ
はじめまして、森林文化アカデミー木工専攻の教員の前野 健(まえの けん)です。
森林文化アカデミーの木工専攻では、令和3年度から子どもを対象にしたナイフワークの実践、研究活動を始めました。特に保育園の年長児を対象に定期的な実践を重ねた研究成果は、当時クリエーター科学生であった髙橋久美子さんが課題研究成果としてまとめ、多方面からの高い評価を頂きました。
1年間の実践を通して、年長児達でもナイフを使った木工ができることがわかりました。また、子どもたちはナイフを使いながら葛藤や喜びを体験し、大きく成長していくことがわかりました。
●2つの課題
今の社会では危険やリスクを伴うものは、触れることができないように遠ざけることで子ども達を守ろうとしています。一方で、このやり方は子ども達の学びや成長の機会を奪っているのではないか?と危惧する声も聞かれ始めています。私たちが子ども達にナイフワークの活動を始めたとき、子どもに関わる方々から耳にしたのは「私たちも子どもに体験して欲しいのだけど、どう教えたら良いのかわからない・・」という声でした。
ナイフは危険を伴う道具として、生活から遠ざけられたモノの代表とも言えます。近年では大人も、この危険を伴う道具を「教える技術」を失ってきているように感じます。おとなと子どもの里山ナイフ教室は近年失われつつある、誰もが『刃物の使える場』であると同時に、『安心して刃物の使い方を学べる場』『刃物の楽しさを体験する場』となっていくことを目指しています。
●気軽にナイフを体験できる場所を広げたい!

23年度のナイフ教室より、講師の丹羽さん(写真右)のレクチャーの様子
私たちは「子ども達にナイフを使わせないといけないんだ!」という強い思いで活動しているわけではありません。ただ、子ども達にナイフを体験してもらいたいな・・モノ作りの楽しさを経験して欲しいな・・と考えたときに、気軽に安心して、技術や道具の相談や体験ができる場所が必要だと思うのです。少し前までは、生活の中で身近に触れられた道具や刃物。里山ナイフ教室は、そんなちょっと前の「普通」を身近にしていく場所を目指しています。
同時に、子ども達にナイフクラフトを教えたいという大人の方や、ハードル低めの森遊びをしてみたいと考えている方にとっても、里山ナイフ教室を『初めての体験の場』として、開いていきたいと思っています。
このプログラムでは、小学生以下のお子さんが参加される場合は、保護者の方にも一緒にもの作りの体験をして頂いています。これは体験の時間を親子で共有して頂くことや、木や刃物に触れる時間の価値を大人の方にも体感してもらうことをプログラムの目的にしているためです。意外に思われるかもしれませんが、当初はもの作りをすることに乗り気でなかった保護者の方からも「親子でこんなにものづくりに没頭できることは久しぶりで、本当に楽しい時間でした!」と、好評を頂いています。
少ない道具で色々なもの作りのやりかたを「楽しみながら」学べるのも、このナイフ教室の特徴です。おとなと子どもの里山ナイフ教室は、グリーンウッドワークやブッシュクラフトなど、多様なナイフワークを参考にしながら、誰もが気軽に森で楽しめるようなプログラムを提案していきたいと考えています。
●ナイフは楽しい!
里山ナイフ教室は山で材料を採ってくるところからモノ作りが始まります
ちょっと想像してみてください。身近な山に入り、木の枝をノコギリで切って、それをナイフで削ってみる。しだいに枝だったモノが姿を変えて、道具やおもちゃ、何かの作品に姿を変えていく体験。それは、とても原始的なモノ作り体験ですが「物が作られる瞬間」の全てを自分の手で体験することです。それって、とても非日常的で楽しそうだと思いませんか?(これが非日常になっていることも、現代社会の課題なのかもしれません)
この講座では、ナイフ、ノコギリ、手回しドリルの3つの道具を使ってモノ作りを行います。これだけの道具からでも、他にも枝や小径木から作った道具も使って工作を楽しみます。

道具も木から手作りしたものを使います
●森づくりをしながら、木を切り、木を使う体験学習
かつて人の暮らしは森と繋がっていました。しかし、今は人が森に関わらなくなっていったことで様々なことが森と街の双方に起こり始めています。
ナイフ教室で使う材料の採取は、放置されたかつての里山に入り、森の整備・間伐の作業として行います。里山ナイフ教室は、小さな小さな活動ですが、それでも毎月の活動を続けていく中で、確実に森は姿を変えていきます。いま、街に隣接している山や森にはどのような課題があるのか?そんな『身近な環境問題』について、難しく考えるのではなく、実際に森に入って、自分たちの手で森が里山に姿を変えていく姿を見ながら、それぞれに感じたことを持ち帰り考えてもらう。そんな体験学習的な側面もこの活動では意識的に盛り込んでいます。

笹を刈り、間伐を行います
●この講座はナイフクラフトの入門講座です
この「おとなと子どもの里山ナイフ教室」は、年長児を対象に考えたやさしいナイフ技術をベースにしたプログラムです。大人向けには、ちょっと工夫のヒントを盛り込んでいるので、大人も子どもも一緒に楽しめる内容になっています。親子でご参加頂く場合でも、おとなも子どもも、それぞれに作品作りを楽しんでもらえます。ナイフって触ったことが無い。木工ってやったことが無い・・という方も、どうぞお気軽にご参加ください。おとな1人でのご参加も、仲良しのお友達やご家族と一緒のご参加も大歓迎です!一緒に森の中でのモノ作りを楽しみましょう!
過去の活動はmorinosの活動報告からご覧いただけます。(「おとなと子どもの里山ナイフ教室」で検索してください)
子どものナイフワークの活動はInstagramでハッシュタグ「子どものためのナイフワーク」または「子どものナイフワーク」で検索すると、色々な活動事例がご覧頂けます。
私達は、子どもや初心者を対象にしたナイフクラフトの普及に取り組んでいます。
地域や施設での体験、ワークショップをご希望の際は、お気軽にお問い合わせ下さい。
岐阜県立森林文化アカデミー
准教授 前野 健
休館日:火・水曜、年末年始(休館日が祝日の場合、翌平日が休館日になります)
Phone : +81-(0)575-35-3883 / Fax:+81-(0)575-35-2529






