「森のじかん」〜山之上小学校(美濃加茂市)〜
開催した日:
地域の森や自然を活用した教育や保育の日常化を応援する「森のじかん」。
morinosが生まれるよりも前、おそらく10年以上も前からアカデミーが
応援し続けてきた美濃加茂市の山之上小学校が、喜ばしいことに学校の隣にある森を
休み時間に開放するという大きな一歩を踏み出しました。
子どもたちの健全な成長に欠かせない、森や自然と触れ合う時間や自由な遊びの
時間や空間は、テクノロジーの発展と反比例するかのように激減しています。
そうした時代の中、「ほんの少しの時間でも自由な遊びと森の体験を!」という
地域の方々や先生たちの熱い思い、そして子どもたちの遊びへのエネルギーが
今回の森の開放につながったようです。
森の中には、地元企業の寄付による小屋も建てられ、今後のこの森を継続的に
活用していく決意が感じられました。
そんな山之上小学校の森で先日、「森のじかん」を保護者の方々が参観する
「森の授業参観日」が開催されました。
1年生から6年生まで全校74名の子どもたちが2つのグループに分かれ
山の中で自由に遊ぶ姿を保護者の方々に体験してもらおうという試みです。
いつものように、morino de vanに積み込んできた大量の端材や道具を、
子どもたちと一緒に運ぶことから始まり、そしてその後は自由に遊んで
もらいました。
秘密基地を創る子、なんとかしてロープでジップラインを創ろうとする子、
端材で椅子を作る子、泥と水を混ぜて絵の具代わりにして絵を描く子、
穴を掘り続ける子、ツリーハウスづくりをする子。。
そんな子どもたちの姿を参観していた保護者の方々、一緒になって遊んだり
ニコニコと見守ったりしながら、こうした体験の必要性を実感していただけた
ようでした。
「遊び」と「学び」は対義語ではなく同義語であること、こうした体験 が
子どもたちの成長に欠かせないこと、そしてこうした環境は、学校や地域、
保護者の方々が自分事として共に維持していかないとなくなってしまうこと
についてお話させてもらいました。
途中、なんと忙しい合間を縫って、美濃加茂市長も参観にかけ付けて頂きました。
この環境が当たり前ではないこと、多くの人によって支えられていることを
子どもたちに伝えて頂けました。
先生をひとり誘えばいつでも森に遊びに来られる山之上小学校の森。
今後は、授業で頻繁に活用してもらったり、いつしか、ほんのちょっと前まで
そうだったように、子どもたちだけでいつでも入れる森になる日が
くることを 祈っています。
なんちゃって先生 萩原ナバ裕作


休館日:火・水曜、年末年始(休館日が祝日の場合、翌平日が休館日になります)
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