美濃市立牧谷小学校で森の出前体験~森林と土~
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今回の森の出前体験では美濃市立牧谷小学校に行きました。学校の近くを流れる板取川は、水の透明度が高くエメラルドグリーンに見えて、川がとても綺麗なことで有名です。川の水はどこから来るの?どうしてきれいなの?と疑問をもっていた5年生たちと活動をしてきました。
冬の寒さが一層厳しく、当日は朝から雪がちらつく天気となりました。本来はすべて屋外での活動を予定していましたが、急遽変更。森林と川のつながりを知ってもらうため、教室で絵本の紹介からスタートしました。
この絵本は一本のブナの木を主人公に、四季が描かれています。ブナの木が支えるたくさんの生き物たち…。かけがえのない生命の大切さや自然界の循環が映し出されていました。子ども達は熱心に絵本を見てくれていました。
森に降った雨は植物の葉の上で水滴となって雨上がりに蒸発したり、土に染みこんで木の養分になったりします。一方で森の土に落ちた水は、落ち葉や砂や土・岩で「ろ過」されてどんどんきれいになりながら、地中へと浸み込んでいきます。この際に、「ろ過」だけではなく、栄養豊富なミネラルが水に溶けだすこともあります。そしてその水が雨水などと混じりあいながら川に流れこみ、やがて海へとたどり着きます。
子ども達は事前学習でペットボトルを使った「ろ過装置」を作っていました。そのペットボトルの中で森のしくみを再現してみようと、教室を飛び出し、土の採取に向かいます。
次は、学校裏の林へ入ります。こちらの林は「スマイルの森」と名付けられ、牧谷小のある蕨生地区の中心にそびえる大師山につながっています。卒業時に記念植樹をしたり、地域の方と一緒にシイタケ栽培を行ったりもしているそう。
そんな林の土もグループに分かれて採取しました。
校庭の土も、林の土も同じ土だけれど、子ども達はそれぞれについて違いを実感したようです。私たちの出番はここまで。採取した土を使って、森のしくみを再現し、水を流す実験をするのは後日、自分達で行ってもらうことにしました。
最後に子ども達からの質問に応え、本当の森林の土はどのような構成になっているのか、森林にはどんなはたらきがあるのかを伝えました。山に降った雨水が森から川を通って海に流れる間に、たくさんの木々、生物、土壌などすべてのものとつながり支えあっていること、みんなの住んでいる地域がとても自然豊かで恵まれた環境であることを話しました。寒い中での活動でしたが、みんな熱心に取り組んでくれました。
以上報告は、どいっひこと土井早谷香でした。
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