「森から川へ 旅する木でオブジェを作っちゃおう!」を実施しました。
開催した日:
秋晴れの下、「ソダテルラボ」の宮崎喜一さん、名川敬子さんをゲストに迎えてアートワークショップを実施しました。7組20名が参加しました。
今回のテーマは「流木」。
冒頭、宮崎さんから『かわ絵巻仕立て』(加古里子著)を紹介していただきました。
これは源流から河口まで、川がどのように流れていくのか絵巻物で表現された、広げると約7mにもおよぶ大作です。
子どもたちにも手伝ってもらって広げてみると、上流から下流に向けて川の周りがどのように変化していくのか体感できました。
午前中は歩いて長良川の河川敷まで行き、川岸に流れ着いている流木を拾いました。細いもの、曲がったもの、穴が開いたもの…。どれ一つ同じものはなく、あっという間に紙袋いっぱい集めることができました。
昼食後、いよいよオブジェづくりのスタートです。
最初に絵本『けもののにおいがしてきたぞ』『オオカミがとぶひ』(いずれも、ミロコ マチコ著)を名川さんに読んでいただきました。奇抜な色使いの絵本を見せることで、これから作るオブジェの色使いや形に関して「○○だったらこうあるべき」※例:白鳥だったら白色、という固定観念を取っ払うことにしました。
宮崎さんからは、即興で流木に色をつけ、オブジェづくりの流れを実演していただきました。
「失敗はないからね。ただ、気に入らなかっただけだよ。どんどんチャレンジしよう。」
「全部塗りつぶさないでね。流木の色や模様を活かそう。最大3色までにしてね。」
「流木自体が持っている形を借りて作ってみよう。」
とお二人からの声がけで製作がスタートしました。
拾ってきた流木を眺めながら、どのように組み合わせるか、何に見えてくるか、、親子での会話がはずみます。
オブジェの土台は、端材の板を親子で協力しながらノコギリで切って用意しました。
流木同士は、木工用ボンドかビスで止めて繋げました。
ビス止めは宮崎さんに担当してもらいましたが、参加者の無理難題に対しては「ワガママ大歓迎。大いなる目標は大作への欲望。」と笑って応じていただきました。
1時間半ほど親子それぞれで流木と向き合い、思い思いの作品が完成しました。
最後に作品をテーブルに置き、参加者全員で作品を鑑賞して回りました。
「まるで美術館みたい。」
と声が上がりました。
参加者が普段気づいていない感性を、流木を活かして、楽しく素敵に引き出してくださった宮崎さん・名川さんに感謝です。
ありがとうございました~。
参加者の声※アンケートより一部抜粋
・工作に不向きな腐った木片でも否定せず「この木は朽ち果てていたのに作品に活用されるなんて思ってもいなかっただろうね、嬉しく感じてるだろうね」と。親子共々たいへん感動しました。
・流木にたくさん出会えて、いろんな形や樹種のものがあって、とても面白かったです。拾っている最中には何を作ろうかまで考えられませんでしたが、親子ともども夢中でした。「ママの拾ったのは同じようなものが多いね〜」など、子どもから言われてハッとする場面もありました。
・作品作りに取り掛かる前の絵本タイムには自分にある「こうあるべき!」というものを崩すきっかけになり、自由に作品作りに取り組めました。息子ともお互いの作品にアドバイスしあったり、褒め合ったり有意義な時間を過ごせました。
報告者:大武圭介(ウォーリー)NPO法人ホールアース自然学校
休館日:火・水曜、年末年始(休館日が祝日の場合、翌平日が休館日になります)
Phone : +81-(0)575-35-3883 / Fax:+81-(0)575-35-2529