美濃小学校5年生、土山に水を流して、理科「流れる水の働き」を体感
開催した日:
11/15(金)に5年1組、11/21(木)に5年2組と、美濃小学校5年生が2回にわかれて1クラスずつ理科でmorinosを活用してくれました。
この利用はmorinosスタッフが主体となって案内する「プログラム提供」ではなく、学校の先生が主体となってmorinosを利用する「施設利用」になります。
5年生理科の単元の1つである「流れる水の働き」について、morinosの土山をほり、水を流し、水がどんな働きをするか体験から学ぶために訪れてくれました。
morinosに到着後、理科の先生から「流れる水の働き3つ答えて〜」と質問。
児童が次々と「侵食!」「運搬〜」「堆積」と答えます。
班ごとに分かれて自由に好きな川を作り、3つの働きが実際に起こるか確認しよう、と説明がありました。
morinos側からは、
①使う水は蛇口から出る水道水ではなく、雨水タンクから運んで使ってほしいこと
②工作用の木材が濡れないよう、川を流す方向は向かって山の右側にしてほしいこと
③シンクに泥が詰まるので、泥で汚れた手足はどろ洗い場で洗ってほしいこと
の注意点3つだけお伝えして、先生の号令のもと授業がスタート。
実は今回、5年1組が来てくれる前日まで秋晴れが続き、雨水タンクはからっぽでした。
どろんこ池に溜まった少しの水だけで実験してもらわなければならないか?と思っていたところ、
なんと前日夜から朝方にかけて雨が降り、2つある雨水タンクも雨水ポンプも満タンに!
しかも、雨が降ってくれたおかげで土が掘りやすくなるオマケ効果もありました。
1組の児童は、土を湿らせる・潤すなど、雨としての水の働きも体感できたのでした。
スコップやシャベルで川を掘る
2組のときは事前に雨は降らなかったけれど、グッと冷え込む日が増えたおかげで夜露が降りたのか
雨水タンク半分まで水が復活。
「日頃の行いがいいのかな」「雨乞いが効いたかも」と冗談をいいながら、
2クラスとも豊富な雨水を使って実験してくれました。
雨水タンクから水を汲む
学校から持参したシャベルを1人1本使って、班ごとに川を掘っていきます。
急斜面に急峻な川を作る班、なだらかな斜面に蛇行して枝分かれした川を作る班、ダムを作って一気に水を流そうとする班など様々です。
「蛇行した川は内側と外側でどちらがより削られるんだっけ?」と問いかけられ観察する児童たち
中洲ができ、「これが社会で習った輪中の状態」と確認し合う
それぞれ楽しみながら工夫して作業して、作業中に相談しながら進めることが自然とグループワークになって、違う意見が出たときに合意形成して・・・と、自然とアクティブラーニングで大切な「主体的」「対話的」「深い学び」がそこかしこで発生していました。
協力して水を運搬
先生方も、実施しながら「消防のホースみたいに水の勢いに強弱がつけられるようなものがあれば、自分たちで川を掘らずにただ水を流し、実際に水の働きによって侵食されていくのを感じられるかもしれない」「砂場で浸透を見て、硬い土で削られ方を見て土砂の違いも感じられるかも」など改善提案を出し合っていました。
「先生〜、水流し続けとったら堆積して川が埋まってまった」
「めっちゃ石が転がって運搬されとる!」
「えぐられて川が深くなったけど、これが侵食?」
「堤防が決壊したー!」と学びの叫び声がたくさん聞こえてきました。
他にも、
「始まって秒で靴が死んだ」(泥と雨水で靴が濡れた)
「どろんこなんて久しぶりすぎる」
「もういいや、靴をあきらめて裸足でやろう」
「バケツ2つで一気に水流してみようぜ」
「水運ぶから手伝ってー!」とずーっと楽しそうに取り組んで、あっという間に終了時間に。
「主体的」に取り組むことが大事と言われますが、主体的になるには「楽しい」ことが大切。
楽しいから自分からどんどん進んで(=主体的に)やりたくなる。
そして、「楽しい」ためには「遊びの要素」が必要。
でも、遊びだけだと学びに落ちないこともあるから、「遊び+α」が大事だなと改めて感じた時間でした。
すてきなプログラムデザインの授業でした。
そんな理科の授業でmorinosを利用してくださりありがとうございました。
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以上、報告はまいまいこと瀧上舞でした。
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