百年公園においてけんぱく講座「秋のきのこと植物を観察しよう」を実施しました!

開催した日:

10/26(土)に関市の百年公園において、岐阜県博物館との連携講座として「秋のきのこと植物を観察しよう」を開催しました。

参加者は12名。14日に開催した清流里山公園の講座と同様にお子さんからご年配の方まで幅広い年齢層です。最初に、博物館の学芸員の方と参加者に挨拶をし、きのこの生態などを簡単に説明した後、公園内の林を中心にきのこの観察を行いました。人数が多いとそれだけ多くのきのこが見つかるのですが、目線が低いからか子供さんの探索能力がすごく、次から次へときのこを見つけてきてくれます。

きのこたち

色とりどりのきのこ。紫色のものはウラムラサキ。アメジストのような色合いです。

途中でコフキサルノコシカケを見つけました。このきのこの裏側はシイタケなどに見られるような「ひだ」ではなく、マイタケのように「管孔」という細かい穴(肉眼で見えるかどうかというくらいの穴)がたくさん開いている構造になっています。またこの管孔の部分は傷つけると、変色する性質があります。そこで参加者のお子さんに枝を使って、観察した日付を書いてもらいました。このきのこは多年生で、下側に管孔が付け加えられるように成長していきますので、書かれた文字が今後どのようになっていくのか、要注目です(実は去年も同様の実験をしていたのですが、誰かに取られたのか、きのこごと無くなっていました。。。)。

きのこの写真

コフキサルノコシカケ。日付を記入しました!

それ以外にもチャワンタケの仲間やセミタケ類の一種など、様々なきのこを見ることができました。セミタケ類はセミの幼虫に寄生するきのこで、土から掘り出して観察しました。

セミタケ

セミタケ類の一種。これも小学生の参加者が発見。

セミタケの観察

掘り出したセミタケを観察しています

時間切れで、予定していたよりも短いルートしか歩けませんでしたが、きのこの種類は逆に予想よりも多くを見ることができました。これをきっかけに、お出かけの際にきのこを探してみたり観察したりしてみてください。そこから自然に対する新たな視点が生まれ、ひょんなところで驚きの発見が待っているかもしれませんよ。(森林文化アカデミー教員 津田)

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