岐阜盲学校の生徒さん、morinosで初めての火起こし
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本日は先週に引き続き、岐阜県立岐阜盲学校の中学2年生と3年生の生徒さん、各々1名ずつ来てくれました。
今回は前回作った薪を利用して焚火をし、持参したウィンナーとマシュマロを焼くのが目的の一つでした。
スリランカから来ている全盲の生徒さんも、麻縄を解してくれました。
縄がどんなものか見ることはできませんが、手触りを楽しみながらスタッフのアドバイスを聞いて麻縄を細かく解し、頑張って作ってくれました。
火種をつつむ麻縄を解したので、次は「舞錐」で火種づくりに挑戦です。
一般的には火種を作るのに30分~40分かかることが多いのですが、岐阜盲学校の生徒さんは3分もしないうちに煙がモクモク出てきて火種が完成しました。
予想より早く火種ができましたが、うまく炎に育てることができるかどうかは、解した麻縄に包んでからです。
ここでうまく息を吹きかけて空気を入れることができれば、煙も一層モクモク出るのです。
1回目は強く息を吹きかけ過ぎて失敗しましたが、2回目のチャレンジで優しく息を吹きかけることを発見し、実行していくと突然炎があがり着火しました。
あとは前回作った薪を入れて、ウィンナーやマシュマロを焼くための焚火にまで育てればOKです。
さて、午前中の目的は完了したので、お昼ごはんを食べてから次の活動です。
今日のお昼ご飯は、道の駅「美濃にわか茶屋」に頼んであったトンカツ弁当とケイチャン弁当でした。それを15分ほどで完食して少し休んだら、休み時間を惜しむかのように次の活動に入りました。
午後からは、本日の2つ目の目的である「森林散策」です。森の中は涼しく、歩く歩道も柔らかく、野鳥の鳴き声やツクツクボウシの鳴き声を聞きながらのゆったりした時間を満喫しました。
単に森の中を歩くだけでなく、視覚以外の感覚で自然を感じる体験をして頂きました。「なんでこのマツの松ぼっくりは痛いの?」と聞かれたので、「これはアメリカ原産の松ぼっくりで、日本のマツとは違うんだよ」と説明しました。
自力建設「森のインターチェンジ」では風景ではなく、風を感じてもらいました。
森での活動も一段落したので、岐阜盲学校に帰る前にmorinosで記念撮影することになりました。実は前回来た時に、記念撮影を忘れたとのことでした。
今日は念願の火起こしと焚火、マシュマロ焼き、森散策ができて楽しかったと話しながら、記念撮影に臨みました。
本日は前回よりも早めの帰校になります。
バスに乗り込む前に、2人で「楽しかったです。ありがとうございました」と挨拶してくれました。
こうした全盲の方や、視力の弱い方などは、自然に触れる機会も少ないかもしれませんが、morinosではそうした方々も大歓迎です。お越し頂いて自然の中で過ごす快適さ、森の楽しさ、木の良さを肌で感じ取ってもらえれば嬉しいです。
以上報告は、JIRIこと川尻秀樹でした。
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