森の出番(morino de van)『なかつがわ 森の木遊館』に出前
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この『なかつがわ 森の木遊館』は、岐阜市にある『ぎふ木遊館』のサテライト会場として、子どもから大人まで幅広い年齢層の方が、木に触れ、木に親しみ、森林とのつながりを体感できる施設です。 コンセプトは「motto(もっと)」で、これには「より多くの人を中津川市に誘い、もっと木のことを、もっと森のことを好きになる、すべての人と森とをつなぐ『森の入口』になる」という思いが込められています。
この施設の「くらしひろば」の小スペースを利用して、morinos名物の1つ ”はだしのトレイル”森の出番版を提供してきました。
参加者に体感してもらったのは、①石(砂岩)、②タケ(孟宗竹)、③ヒノキ円盤、④ヒノキ丸太、⑤ヒノキ樹皮、⑥ヒノキ球果(チャレンジャーはスギ球果)、⑦ヒノキの削り材、⑧ニホンジカ毛皮をUの字に配置したミニチュアはだしのトレイルです。
ここ中津川市は裏木曽と呼ばれ、伊勢神宮で20年に1回実施される式年遷宮のヒノキ御用材を伐り出す地域の1つです。
そのため ”はだしのトレイル”はヒノキの樹皮や木材、球果などを中心に並べました。それらの素材の触感や香りなど五感を刺激して、子どもから大人までワクワクした時間を過ごしてもらうことで、中津川の森や自然に興味を持ってもらえればと考え、実施しました。
お子さんによってはこの”はだしのトレイル”に何度も挑戦してくれました。
お子さんたちに「どれが一番気持ち良かったですか?」と尋ねると、①ニホンジカの毛皮、②ヒノキの樹皮、と答えてくれました。
ヒノキの円盤はザラザラ、丸太はゴツゴツ、樹皮はシットリ、球果はイタイタ、いろんな感想を話してくれました。特にヒノキの球果とスギの球果はいい香りがしました。
私たちが提供している”はだしのトレイル”の隣の区画を覗き込むと、お子さんたちがヒノキやサクラやホオノキから削り出した卵形や球形の木玉が入ったプールで遊んでいました。
もともと裸足でヒノキフローリングを歩くだけでも気持ちいいのに、こんな木のプールがあると、足裏も掌もより一層を刺激を受けて、大人がいなくても自然と木育が成立するのです。
この『なかつがわ 森の木遊館』の受付側で、お子さんが「見て見て!」と私を呼ぶので見に行くと、なんと棒状の積み木で「木遊館」の文字を作ったので見せてくれたのです。
ここはお子さんが自分の感性で木とふれあい、木の良さを感じる場です。大人主導で何かをするのではなく、大人はお子さんたちの成果をしっかり認めることが重要なのです。
今回はヒノキ球果だけでなく、脇道としてスギ球果も用意してありました。
スギの球果はヒノキとの香りの違いを試してもらう目的でもあったのですが、10人以上の方々がスギ球果を歩いてくれました。 下の写真のお子さんは7回目の挑戦でスギ球果に挑戦して、「痛い、痛い」と言いながら笑っていました。
さて今回の”はだしのトレイル”では、午後からの約1200分間のほとんどをトレイル歩きに費やして、何と100回もトレイルを歩いてくれたお子さんもいました。
今後もこうした活動を通して、より多くの方々に木や森を楽しめる機会を提供できればと思いながら帰路につきました。
以上報告は、JIRIこと川尻秀樹でした。
休館日:火・水曜、年末年始(休館日が祝日の場合、翌平日が休館日になります)
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