下呂市萩原みなみこども園,『皇樹の杜』で焚火体験
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下呂市萩原の『皇樹の杜』で萩原みなみこども園の子どもたち約50人と保育士、市役所の方々含めて約60人にmorinosの出前授業を体験してもらいました。
この「萩原みなみこども園」は下呂市のNPO法人サン・はぎわらが運営する施設で、日ごろから森に関わる活動をされていますが、今回はNPOの副理事長である内木さんが、萩原山之口で栽培加工されている山之口茶と、保育園で子どもたちが育てたポップコーンの両方をいただく予定で、焚火体験をしました。
この場所で燃料材に利用できるのはすべて森の恵みです。1.スギの落葉、2.ヒノキの落葉落枝、3.スギの落枝、4.広葉樹の落葉、5.チェンソーで伐採された端材など。
森の恵みはいろいろありますが、燃えやすいものと燃えにくいものがあることも確認してもらうように説明しました。
子どもたちが集めるスギ葉は黄色いもの、橙色のもの、褐色のもの、黒色のものなど様々です。
どれが燃えやすいのか、知っているお子さんもいれば、知らないお子さんもいる。子どもたち同士で教え合いながら袋一杯集めてくれました。
子どもたちはマッチ着火をメインに挑戦してもらいましたが、舞錐で着火に挑戦する子どももいました。
マッチは1人1回を原則に何人かが挑戦です。なんと保育士の先生もマッチの使い方をご存じなく、マッチ棒をどのように持ち、どのように擦り、その後に火薬で付いた火が棒に移るまで待つことなど、自分たちで発見してもらうこともプログラム目的の1つです。
自分たちで採取した燃料材だけでは足らないので、自分たちで薪をつくってもらいました。
下呂市役所の小木曽理事が子どもの薪割をサポートして下さいました。子どもの力では薪が安定しないので、大人がうまくサポートする必要があります。
焚火台の上で薪に火を付けて、その一部をケリーケトルのお湯沸かしに利用します。
この焚火台の上でフライパンに入れたポップコーンを煎ります。
保育士の先生がフライパンのポップコーンに火を入れていると、右側にあるケリーケトルが「ピィー!」と鳴ってお湯が沸いたのを知らせてくれました。
その後にフライパンの中で「ポン、ポン」と賑やかにポップコーンが弾けていきました。
ポップコーンは美しく出来あがりました。
このままでは熱いので、子どもたちは紙コップに小分けした状態で配布して試食してもらいました。
子どもたちが畑で育てたポップコーン、軽くバターと塩味で味付けしてありますが、みな「おいしい」と喜んでくれました。子ども園の畑で作ってきたポップコーンだけに、さぞかし美味しかったことでしょう。
ケリーケトルで沸かしたお湯は、内木さんが手揉みで作った山之口茶に注ぎ、お茶をいただきました。
ポップコーンで少しバター味のする口中を、このお茶がさわやかにしてくれます。子どもたちも「おいしい」と言いながら飲んでいました。
山之口茶を飲むお子さんたち
焚火の恵みを2ついただいた子どもたち、最後は皇樹の森で転がったりして遊んでいましたが、下の写真ではホオノキの葉を手に持って翼にして空中を飛んでいました。
大人にはホオノキの落葉は「朴葉味噌」しかイメージできないようですが、子どもたちはそれ以外の楽しい遊びをいくつか考えて披露してくれました。 落ち葉も大きな森の恵みだと感じた瞬間です。
最後に『皇樹の杜』を後にする前に記念撮影と、子どもたちから「ありがとう御座いました」とあいさつをいただきました。今回は中日新聞や読売新聞の方の取材もあり、きっと保護者の方にも今回の内容が目に留まることでしょう。
この『皇樹の杜』は平成18年5月21日、天皇皇后両陛下のご臨席を賜り開催された「第57回全国植樹祭」の式典跡地です。当時のテーマは「ありがとう 未来へつなげ 森のめぐみ」でしたが、こうした子どもたちを中心とした体験学習の場として利用されるのは非常に良い活用だと考えています。下呂市のみなさん、頑張って下さい。
以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。
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