みんなのクオリティにびっくり!里山ナイフ教室でフラワーポットを作ったよ
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10月のおとなと子どもの里山ナイフ教室では、お花を飾る『フラワーポット』を作りました!
暑い夏もやっと終わり、心地の良い涼しさに秋の訪れを感じる中、関市の岐阜県百年公園で行っているこの講座も、今年度はこれで7回目になります。毎月、同じ森を訪れても、季節ごと森は違った姿を見せてくれます。そんな季節の変化を感じることができるのも、森の中をフィールドに行うナイフ教室の魅力です。毎回、お子さんから大人まで、初めてご参加される方もいらっしゃれば、リピーターの方も多いこのナイフ教室ですが、今回は驚くほどに皆さん、クオリティの高い作品を作られていました!
まずは材料を採りに森の中へ
ナイフ教室を行っているフィールドは、もともとは笹と下木に覆われて薄暗く、人も太陽の光も全然入り込むこともできない枯れ木だらけの森でした。そこを毎回、少しずつ笹刈りして、林床の下木や枯れ木を間引きながら、人の入っていける森に変えていっています。今回は、このフィールドに1本だけ生えている「ホオノキ」のまわりの整備をしました。
今回作るフラワーポットには、この整備作業で切り出した木を使います。今回は周囲の木々との関係性を見ながら、将来的に支障木になったり、他の樹勢に負けてしまうとと思われるウワミズザクラ、イヌツゲ、シャリンバイを伐りだしました。今年は夏の強烈な暑さの影響か、紅葉をしないままに葉を落としているサクラを多く目にします。今回伐りだしたウワミズザクラもほぼ落葉していて、一部枯れこんでいる部分もありました。
いよいよフラワーポット作りへ
山から伐り出した木はそのままでは長すぎなので、ナイフで削るのにほど良い長さに切っていきます。森の中に作業台は無いので、椅子を小さな作業台として使って枝を切っていきます。曲がった枝は切りやすくなるよう、協力して押さえながら、ノコギリで短くしていきました。
次はいよいよ、ナイフを使ったフラワーポット作りです。このアイテムはスタッフのかのちゃんがデザインしたので、今回は製作指導もかのちゃんが進めていきます。説明が始まると、みんな真剣にナイフで削る手元に注目です。さあ、いよいよナイフで木を削っていきます。
そして、、完成!
皆さん、それぞれに思い思いの形をイメージしながら作り上げたフラワーポットがこちらです。
できあがったフラワーポットを見せてもらうと、皆さん「こういう形にしたい!」という思いをしっかり持って、ていねいにていねいに、じっくりとこだわりを持って作り上げたのがよくわかる素敵な作品が完成していました。皆さん、お互いに作品を見せ合いながら、「あー、それすごくかわいい!」「そんな工夫したんですねー!」「これ、どうやって削ったんですかー?」と、参加者どうしの会話が弾んでいたのも印象的でした。
ナイフで作品を作ってお花を飾る、というステップがとても楽しくて、お花によって、それぞれのフラワーポットがさらに魅力的になるのも、このプログラムの盛り上がりポイントだったと思います。
最後に、今回ご参加頂いた方々から頂いたご感想をご紹介します。
「前より上手に作れてうれしかったです!」
「イメージに近いものがようやくできるようになったので満足している」
「子どもから大人まで没頭できるのが良いです。普段の生活には無い貴重な機会です」
「かわいい作品ができて、とても嬉しいです」
「真剣な表情で丁寧にナイフを使っていて感動しました」
「木でマンションを作れて楽しかったです!」
などなど、皆さん、ナイフ教室で充実した時間を過ごして頂けたようです。
今年度の岐阜県百年公園で開催する『おとなと子ども里山ナイフ教室』はひとまず11月で最終回です。
次回の内容は「小枝をけずって作るサンタクロース」です。
たくさんのご参加をお待ちしています!
森林文化アカデミー
木工専攻講師 前野 健
休館日:火・水曜、年末年始(休館日が祝日の場合、翌平日が休館日になります)
Phone : +81-(0)575-35-3883 / Fax:+81-(0)575-35-2529