下呂市萩原の『きたこども園』の年長さん、 ヒノキを倒してジグソーパズルをつくる
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下呂市萩原の『きたこども園』の年長さん22名と保育士さんなど10名で、不要なヒノキを伐って、ジグソーパズルづくりをしました。このこども園は下呂市のNPO法人サン・はぎわらが運営する施設で、以前から「もりのようちえん」と名付けた森で活動されて来たそうです。そこで今回はmorinosスタッフだけでなく、江西省から来られた陳徳根さんも一緒に活動してきました。
『きたこども園』の年長さんたち
お子さんたちにとっては来なれた場所だけど、今日は木を伐ったりできるとあって、みなワクワクした様子でした。
本日のスケジュールや利用するノコギリについての安全について聞いてもらってから、代表のお子さんにヘルメットを被ってもらい、伐るヒノキを見に行きました。
この林は地区の方たちが提供して下さっている場所です。以前はすべてヒノキ林だったそうですが、少しずつ樹種転換してこられたそうです。
そして今回はそうしたヒノキの1本を利用させてもらいます。ちなみにこのヒノキの10mほど上にロープが設定してあり、滑車を通して安全な方向で子どもたちにヒノキを曳倒してもらいます。その前に、「このヒノキの高さはでれくらいか?」を子どもたちに推測してもらいました。
次に、どいっひがどのように両挽きノコギリを動かすのか、具体的な動かし方をこどもたちに説明してもらいました。どこに倒すのかの方向も子どもたち自身が確認しました。
説明を聞いたお子さんたち20名は、ヘルメットを被った2人とどいっひを残してヒノキ林外へ向かいました。
残った3人が「イチニ、イチニ」とノコギリを動かして伐り進めます。
ロープ曳組の子どもたちはきれいに整理された場所まで伸ばされた伐倒ロープを手に持って準備万端です。
ノコギリを動かすお子さんたちの掛け声に合わせてロープを曳いてくれました。
子どもたち自身の力で見事に倒したヒノキ。
倒れた切り株に走り寄って、ヒノキの香りを嗅いだり、樹皮を触ったり、倒れた原木の上にのったりしてヒノキそのものを身近に感じてもらいました。
続いて高さ測定です。メジャーをあてて測定して見ると、長さは18.80mありました。
このヒノキには枯れ枝がたくさん着いていました。
1人のお子さんが幹元から梢を見通し、枝がたくさんあることをつぶやきながら、測定しているオジサンの確認をしてくれていました。
得られた丸太を台に載せて、再び両挽ノコギリで円盤を切り出しに挑戦です。
多くのお子さんが初めて見るノコギリですが、サニーや保育士さんがうまくサポートしてくれて円盤を切り出すことができました。
全員が1枚の円盤の両面に、ピグマックスで絵を描きます。
この時に、なるべく円盤全体に大きな絵を描いたり、色を塗ったりしないと、割った後にジグソーパズルにするのが難しくなります。男の子はカブトムシを描いていました。
木陰で描いていた女の子2人は、これまた可愛い絵柄を描いていました。
「少しみせてくださいな?」とお願いして、写真を撮らせてもらいました。
この2人のお子さんは「お花」を描いて、それを持って写真を撮らせてくれました。みんな想像以上に可愛い絵を描いてくれました。
せっかく綺麗に描いた絵ですが、今度はその円盤をプラスティックハンマーで割ります。円盤は6~7ピースくらいに割れればパズルとして十分なのですが、お子さんによっては10ピースほどに細かく割らないと気が済まないお子さんもいました。
厚さ2cmほどのヒノキの盤はお子さんが割るには少し硬かったようです。スギならばもっと簡単に割れるのですが、ヒノキは予想以上に手こずりました。
全員がヒノキ円盤のジグソーパズルを完成させ、楽しかった時間に「ありがとうございました」とお礼を言ってくれました。
お子さんたちはジグソーパズルを園が用意した袋に入れて、ススキやヒノキの枝などの様々な宝物も持って帰路に就きました。
最後に『きたこども園』のご厚意で、お子さんたちと同じ給食を頂きました。
園内に付属している調理施設でつくられた美味しい昼ご飯を頂き大満足です。
今回はやっさん&JIRIコンビに加えて、どいっひとサニー、江西省の陳徳根さんも頑張ってくれました。
以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。
休館日:火・水曜、年末年始(休館日が祝日の場合、翌平日が休館日になります)
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