保育士、野外活動のためのロープワークを学ぶ
開催した日:
野外活動ではさまざまなロープワークを駆使して、快適な遊び空間をつくります。そこで今回は関市立洞戸保育園を会場に、関市公立保育園の保育士さんの自主勉強会を開催しました。
英語でロープの結びは3種類の表現がある。①knot、②bend、③hitch があります。
①ノットは結節(結び目)を作る。結び輪をくぐる結び方です。
②ベンドは2本のロープを結合(繋ぎ合わせる)。結合する。曲げること。
③ヒッチは結着する(絡める)。結びつける、ひっかける。ヒッチハイクも同源です。
そしてロープワークは結びができるため、強度が落ちます。例えばエイトノット(8の字結び)で15~20%強度低下、ボウライン(もやい結び)で25~30%強度低下します。
最初は各保育園にも常備されている3-Strand(3本撚り)ロープについてです。
これは摩耗に強いですが、クライミングロープとして利用するのは不適切です。表面が凸凹ですし、張力を掛けた時にロープが回転する傾向があります。
3-Strandの末端をアイスプライスとクラウンノット&バックスプライス処理します。
3つのストランドをほどき、その1本1本をどのように差し込んでスプライスするか、その時点で半数の人の頭の中がグルグル回る状態、スプライスが進むにつれて差し込み間違いによる乱れが出て来る人が半数。
どうのアイスプライスの方がクラウンノット&バックスプライスより容易だったようです。
今回はKernmantleのダイナミックロープ(黄色)も利用して、
Bowline Knot(ボウラインノット、ブーリンノット、舫い結び)、Clove Hitch(クローブヒッチ、インクノット、巻き結び、徳利結び)なども学びました。
どの結びも必ず、バディ同士で確認して、分からない場合は他の人に聞いてみるやり方で習得しました。
次に学んだのはSquare knot(スクウェアノット・Reef knotリーフノット・本結び)を実施、次にDouble fisherman’s knot(ダブルフィッシャーマンズノット)を作ってみる。
Double fisherman’s knotを結ぶときに、ループを反転させること。正しい結びとそうでない結びの見分け方も学びました。
最後はPrusik Knot(プルージックノット)を作って、その利用方法を学びました。
最後に熱心な先生方は、最初にうまくできなかったクラウンノットに立ち返って勉強されるほど熱心にロープワークを学ばれました。
さて、今回は予定より数少ないロープワークで終わってしまいましたが、参加された保育士さん全員が休日返上で自主的に学ばれる姿、本当に「保育士の鑑」です。凄いです。
こうした努力をされて子どもたちを安全に遊ばせようとする姿、役所のみなさまにも、保護者のみなさまにも理解して欲しいものです。
以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。
休館日:火・水曜、年末年始(休館日が祝日の場合、翌平日が休館日になります)
Phone : +81-(0)575-35-3883 / Fax:+81-(0)575-35-2529