お待たせ! morinosオープンしました。

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 お待たせしましたmorinosオープンです。

 本日、2020年7月22日、morinosの象徴でもある建物の開所式を、建築家  隈研吾 東京大学名誉教授(森林文化アカデミー特別教授)、職人社秀平組主宰 挾土秀平さん(森林文化アカデミー客員教授)をお迎えして実施しました。

 

オープニングのテープカット

 

 本来は5月15日に岐阜県関係者はもとより、ドイツB.W.州政府やロッテンブルク大学の関係者をお招きして実施する予定でしたが、新たなソーシャルディスタンスを考えるコロナ禍のため、日程延期だけでなく、参加者も最低限の参加者に限らせていただいて開所式を実施しました。

 最初に「morinosがうまれるまで」のドキュメンタリー映像(12分30秒)をご覧いただき、それから涌井史郎学長が映像には出てこなかったmorinosが出来上がるまでの一連を解説され、常に変化し続けながら進化することにも触れられました。

 もともとあった生涯学習講座を新たにアドバンスさせ、それを実践する象徴の一つとしての建物を、木造建築専攻学生・木造建築専攻教員が設計・構造計算し、それを参考に隈研吾先生、長井宏憲先生の指導を受けて建物が出来上がりました。特に、隈先生、長井先生には4回も直接現場指導して頂いた成果でもあるのです。

 そして建物メインとなるW柱(V字柱)の100年を越えるヒノキ材は学生が伐採し、運搬後に、建設会社の澤崎建設㈱で乾燥・加工されたものです。

 

 隈先生は単に建物や建築物だけでなく、学校関係者や学生と一緒になって、設計から材料調達、運用など、一貫して関係しながら建物が出来上がった事例が無いこと。

 加えて緑に囲まれた素晴らしい立地環境、ふんだんな木材を使用した建築など、様々評価されました。

 

 挾土さんからは、森林文化アカデミーの演習林の土、岐阜県の土を利用した「十二単」の壁について。最表面のヒノキ樹皮の壁は4層が約1mmの極薄で、これも日本で初めての試みであること。 また傷がついても、その擦り減った壁が歴史として語れる壁であることなどを解説されました。

 

  森の情報センターでの式典終了後は、『テープカット』です。

 ナバさんの誘導で、岐阜県の紡績会社が撚糸に利用していた木材でドラムロールしました。

 一昔前に岐阜県の主要産業であった繊維関連産業、その現場で利用され、今では不用品となってしまった撚糸用の木材ですが、これも岐阜県に豊富な森林資源なければ成り立たなかったものです。それを皆さんに理解してもらいながら、ドラムロールと掛け声を合図にテープカットです。

オープニングのテープカット

 テープカットには隈先生、挾土先生、河合副知事、森県議会議長、森のようちえん親子2組、涌井学長が、それをエスコートするようにミナモとアスハちゃんが参加。

 ミナモとアスハちゃんは、雨水利用のポンプ(大きな屋根に降った雨を地下タンクに貯め込んだもの)で楽しく、雨水汲み上げしていました。

 テープカット後には、建物のお披露目と建設説明、morinosプログラム紹介です。

 morinosは『建物、演習林、プログラム、人』です。当然、すべての人々を対象に、子どもや大人の一般だけでなく、指導者育成や団体育成も実施します。

 なお、オープン初日はアクセスが集中してサーバーがダウンするなど、皆様には大変ご迷惑をおかけいたしました。

 明日からは『もりもりキャンプ』が4日間続きますが、これとは別に皆様のお越し、お問い合わせをスタッフ全員、お待ちしています。

 以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。

 

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