森のじかん 揖斐郡池田町の養基小学校3年生の『木に親しむ体験』
開催した日:
森林総合教育センターmorino de vanによる出前講座、本日は揖斐郡池田町にある組合立 養基小学校3年生のみなさんと『木に親しむ体験』を実施してきました。

本日実施する内容について説明を聞く3年生のみなさん
学校の校庭にはソメイヨシノやヒトツバタゴ、タイサンボク、トチノキなどが植わっていたので、その樹木の太さ(直径)や高さ(樹高)を予想したあとで、実際に3年生が測定して、具体的な大きさを体感しました。
最初にソメイヨシノの太さを予想すると、「直径45cm」、「50cm」、「60cm」などいろんな意見が出ました。そこで代表の2人に直径巻尺で太さを測ってもらいました。結果は30cmでした。

ソメイヨシノの直径を測定する3年生
次に高さを予想してもらいました。3年生からは「5.1m」、「6.0m」、「8.0m」、「9.0m」などの意見が出たので、それを再度確認すると8.0mと答えた子が1番多く、2番目は9.0mでした。

太さや高さを予想する3年生のみなさん
先ほどとは違う3年生2人が測高ポールを伸ばして、他の3年生には、測高ポールが木と同じ高さになるよう「もっと高く」、「ストップ」と声を掛けてもらいました。
実際に測定すると、7.0mでした。

側高ポールで樹高を測る3年生
太さ(直径)と高さがわかったので、次はソメイヨシノの幹に触ってもらい、肌触りを確かめてみました。
3年生のみなさんは「カメムシがいる」「ザラザラ」「暖かい」など、普段は確かめたことの無かった感触を話してくれました。

ソメイヨシノの幹を触って樹皮の感触を確かめる3年生
次は太さも高さも肌触りも分かったソメイヨシノと友達になるためのロープ渡りに挑戦してもらいました。
3本のソメイヨシノの下側と上側にロープが渡してあり、下側ロープに足を置き、上側ロープを手で持って渡って行きます。

ソメイヨシノに渡したロープ渡りに挑戦する3年生
ロープを渡って行く途中では、どうしてもソメイヨシノの幹に抱きつかないと通れないようになっており、最初は戸惑っていた子も「初めて幹に抱きついた」と言いながら、ソメイヨシノと友達になった気分に浸っていました。また小枝と触れ合わないと通れない場所もありましたが、全員が2回渡って楽しんでいました。

ロープ渡りする途中でソメイヨシノの幹に抱きつく3年生
次は、自分たちで集めた自然素材と、モリノスから持参した木片をつかった木工作品づくりです。
丸太を薄切りした円盤は大好評です。この円盤は森林文化アカデミーの先生や学生が伐木選手権の練習で切ったものですが、これが大人気なのです。

モリノスから持参した円盤を選ぶ3年生
校庭の端での木工であったため、持参したコンテナをノコギリ台にして角材を切っていました。
初めてノコギリを手にしたとのことでしたが、足の踏み込み方、角材の押さえ方、ノコギリを引く角度など、何カ所かのポイントを説明すると、みるみるノコギリの使い方が上達していきました。

コンテナを台にして角材を切る3年生
作品作りのため仲の良い子同士集まって相談していました。自分がつくるもののイメージ共有していたんです。
釘の打ち方やボンドの付け方も相談していました。

何をつくるか相談していた男子たち
家族で集めてきた素材をしっかり固定するため試行錯誤して、このお子さんは自分で細い小枝で井桁組みにすることを工夫して松ぼっくりを固定していました。
子どもたちが「自分で工夫して発見する」、不揃いな自然物を利用する中でこうした姿が見られるのです。

家族で集めてきた松ぼっくりを固定する子
ドングリやヒノキの球果で飾り付けをする子もいました。
木工ボンドで固定する子、釘で固定する子、麻ひもを使う子、その固定方法も様々です。写真の子は主に木工ボンドを使っていましたが、飾り付け方が何とも可愛いものでした。

ドングリを飾りに利用する子
時間が経つのは早いもの、12時になったので本日の感想を発表してもらいました。
「ソメイヨシノのロープ渡りが楽しかった」「ソメイヨシノの幹が温かかった」「木工体験が楽しかった」「また来て欲しい」など、いろんな感想を発表してくれました。

最後に今日の感想を発表する3年生のみなさん
最後に、3年生と担任の先生、スタッフがそろって、morino de vanの前で記念撮影しました。

morino de vanの前で記念撮影
組合立 養基小学校3年生のみなさん、楽しかったですね。また本日サポートして下さった保護者及び見守り隊の方々、ありがとうございました。
次回はモリノスにお越しくださいねぇ~!お待ちしていまぁ~す。
以上報告はJIRIこと川尻秀樹でした。
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