自然の中で五感をフル活用!森で心とカラダの感覚ひらく、チーム研修(清水建設株式会社)
開催した日:
清水建設株式会社と森林文化アカデミーとの連携協定のもと、
2020年から毎年続けている新入社員研修(名古屋支店)を今年も1泊2日で実施しました。
今年のテーマは「ナバーランド」。
日常から少し離れ、自然の中で自分や仲間と向き合う2日間のはじまりです。

最初のオリエンテーションは、野外で円になって。
講義ではなく、輪になって座ることで、上下のないフラットな学びの場が生まれます。
呼ばれたい名前で自己紹介をしたり、ペアになって体を動かしながらお互いを知ったり。
「OPEN」「FEEL」「ストレッチ」――自分の心と体をひらき、感じ、広げる3つのキーワードを共有しました。

そして今回は初の試みとして、1泊2日のデジタルデトックスも実施。
スマホを手放し、「今ここ」にある時間と人とのつながりを大切に過ごします。
ボールを使って名前を呼び合うアクティビティでは、最初は少し緊張した様子もありましたが、
やり取りを重ねるうちに柔らかい表情が増えていきました。

名前を呼びながら相手の存在に意識を向けることで、少しずつ場の空気が落ち着き、
互いに声を掛け合いやすい雰囲気が生まれていきます。
さらに、「3分間ボールを落とさない」というルールの中で、
どうすればうまくできるかを相談しながら進め、参加者は自然に協力し合い、成功していました。
さて午前の最後は小雨の降る中、ナバーランドの“入国審査”をくぐりぬけて森の中へ。

雨音に包まれながら歩く森の道では、葉っぱ3枚を使った「葉っぱジャンケン」に挑戦。
形も色も違う葉っぱを見比べながら、
「人も同じように一人ひとり違って、それがいい」と気づかされます。
自然の中での小さな遊びが、優しい発見へとつながりました。

昼食は、五感で味わう食体験として実施しました。

手で食材に触れて感触を確かめ、香りをかぎながら素材本来の味を感じます。
さらに、自分好みの味付けを試すことで、調味料や香辛料の特徴に気づきながら、料理の楽しさを体感。
加えて、食べる量を意識して「足るを知る」ことも感じる時間となり、
普段よりも味や食材に向き合う、食事の時間になりました。
その後のチーム活動では、声を掛け合いながら協力する陣取りゲームや、
相手の動きを感じ合うアクティビティを通して、自然にチームワークが生まれていきます。



夕方には、くじで引いたテーマをもとにチームで料理づくり。
「これ入れてみよう」「うちの家ではこうするよ」
――そんな何気ない会話があちこちで交わされ、笑顔が絶えないキッチンになりました。
今回の食材には、丸鶏やまぐろ1匹など普段なかなか挑戦できないものも用意され、
参加者のみなさんは勇気を出してチャレンジ!
同じ鍋を囲み、試行錯誤しながら料理を完成させる時間が、チームの距離をぐっと縮めてくれました。
2日目はチームで力を合わせて、森の中にある倒木や枝、落ち葉などの“森の素材”を集め、
自然の循環を生かした畑づくり「レイズドベッド型ヒューゲルカルチャー」に挑戦。

まずは「自然の循環」について話を共有し、4チームに分かれて森へ素材集めに。
倒木や枝、落ち葉など、森の中の素材を手に取りながら、自然の中でゆっくりとめぐる時間の流れを感じます。
普段の仕事では得られない「プロセスを味わう」感覚が、森の中に静かに広がっていきました。

森で集めた素材と廃材を使って、
チームごとにレイズドベッド型ヒューゲルカルチャーの土台づくりにも挑戦。
声を掛け合い、試行錯誤しながら形を作る中で、
互いの考えややり方の違いに気づき、協力する面白さやチームの力を体感します。


完成した土台には、自然の恵みと仲間の想いがしっかりと積み重なっていました。

最後は全員でふりかえりの時間。
この2日間で仲間と関わる中で大切にしたいと思ったこと、
そしてそれを今後の職場でどう活かしていくかをシェアしました。

みんなでつくったレイズドベッドを背に、記念の一枚。
自然の中で心をひらき、仲間とつながるこの時間が、
これからの現場での「協働」の根っこになりますように。
またお会いできる日を楽しみにしています。

休館日:火・水曜、年末年始(休館日が祝日の場合、翌平日が休館日になります)
Phone : +81-(0)575-35-3883 / Fax:+81-(0)575-35-2529



