森のじかん 〜明世小学校(瑞浪市)〜

開催した日:

 

「地域の森での”五感体験”と”自由な遊び”を日常化することで
子どもたちの生きる力を応援したい!」

そんな思いで始まったmorinosの「森のじかん」年間連続プログラムに
エントリーしてくれた瑞浪市の明世小学校5年生32名の活動を見守る
ために、9月4日と10月23日の2日間、morino de vanで訪問しました。

実際に訪れて驚いたのが、校舎が山の中にあること。
子どもたちは毎日麓から山の上の学校までの道のりを文字通り
「登校」しているんだそうです。そんな学校なので、校庭と山は地続き。
休み時間に自由に子どもたちが出入りして遊んでいたそうです。

ところが、昨今のマダニの感染症の影響で数ヶ月間山に入れなくなっていたとか。
事実、初回の9月4日の森の体験についても、始まる前の週まで「リスクがあるので
中止もしくは室内に変更しましょう」という提案が学校側からあったほどです。

それを聞いた私達は「そんな今だからこそマダニのことをしっかりと知り、
どうしたらリスクを回避できるか考えて行動し、多少のリスクは負いながらも
森の恵みをしっかりと享受していくことこそが、本当の生きる力を育むのでは
ないですか?」とお話したところ、校長先生がそのことを
保護者向けのお手紙に書いてくださり、9月4日もそして今回の10月23日も
森の中でたっぷり遊ぶことができました。
校長先生の素晴らしい決断と行動に感謝です。

 

そんなこんなで予定どおり始まった「森のじかん」。
子どもたちは私達が用意しておいたノコギリやロープ、シートなどを抱え、
森に入っていきました。そしてあふれんばかりのエネルギーや創造力で秘密基地やブランコ、
ターザンロープなどどんどん遊びを創り出し、森の中はあっという間に自由な遊び場へと
変化していったのです。

当日は、地域の方々が子どもたちの自由な遊びを応援しに来てくれました。そして子どもたち
の遊びを邪魔しないよう、過不足のない距離感で見守ってくれました。
こうした温かい関係性も非常にありがたく思います。

この地域ならではの遊びも登場。化石がたくさん出ることで知られる瑞浪市。
もしやと思って持っていったハンマーとタガネに子どもたちはドハマリ!!
交代交代でコツコツ岩を割っては、葉っぱや貝の化石を夢中になって発掘
してました。

また、みんなでロープを引っ張りながら伐倒したマツのまえを通るたびに
いい香りがすることに気づいた子どもが、仲間たちを呼び集めノコギリでヤニが
濃い部分を探して切り取り、「森の宝石だ!この宝石は香りまである!」なんて
言いながら興奮している姿が印象的でした。

こうして発見や興味関心から始まる主体的、創造的な遊びや、からだ
全体や五感を通して地域の自然や歴史を夢中になって体感することで、
脳は活性化され、生きた学びへと変換されていくのでしょう。

「遊び=学び」  

であることを改めて感じたとともに、そういうプロセスが生まれやすいのが、
森の空間や自由な遊びの魅力なのかもしれません。

そうそう、子どもたちは途中、しっかりとダニが体を登ってくるのを
確認してましたし、終わってからも二人組で互いの「マダニチェック」を
し合ってました。

次回は12月に訪問する予定です。その時には5年生がこの山の魅力を
遊びながら低学年のみんなに伝えてくれるそうです。

これからも「森のじかん」が、イベントから日常へ、そしてmorinosの
お手伝いなしでも日々続いていくような未来を目指して、応援していきたい
と思っています。

なんちゃって先生 萩原ナバ裕作

 

 

 

 

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