木遊館サポーター『生きた樹を学ぶ』
開催した日:
岐阜市学園町にある『ぎふ木遊館』、そこで多くのみなさんに木材の魅力を伝える役割のサポーターの方々を対象に、生きた樹について学んでもらう研修を実施しました。
最初にぎふ木遊館スタッフの間野さん、長屋さんから、本日の研修目的などを説明後に、森林文化アカデミーのテクニカルセンターで、長良川筋の有名林業家、古川林業さんの資料を基に昔の林業について学んでもらいました。昔は伐採したスギの樹皮を剥ぎ、それを積み上げることで賃金が支払われること、手橇や木馬で出材したこと、そして4.5m長の丸太を筏に組み上げて長良川を流送したことなどを知ってもらいました。
また斧(与岐)について溝の「七つ目の理論」、浮世絵の遠江山中や本所立川にみる大鋸の利用、大きなトチノキの原木を山現場で板に挽く「栃木挽」などについて知ってもらいました。
さて、生きた樹を伐採し、板などに加工する道具などについて知ってもらった後は、フィールドで約20種の樹木について「新たな発見」に挑戦してもらいました。
一応、樹種ごとの解説はするものの、重要なのは参加者自身が「樹木について発見すること」です。
解説も大切だけど、自分で自然の不思議を探す。
知らないことは恥ずかしいことではなく、探求する機会につながるのです。そうして自分の知らないことを、仲間と楽しく、互いに、体験から学ぶこと。これは森林文化アカデミーの教授をされていた小林毅さんの教えでもあるんです。
ウワミズザクラの特徴は何か。「樹上の枝先を見ると、先ほどみたヤマザクラと何か違いますよね」と問いかけると、参加者がいろいろな回答をする。そうした中で新たな発見を積み重ねました。
午後からは「木育」についての語り合いの時間。
最初に木の枝にマシュマロを刺して焚火で焼きました。このマシュマロをじっくり焼く間に、様々な事柄を語り合うのです。
炎を眺めながら、これまでの活動、これからの活動、木遊館にお願いしたいことなど、各自の思いを話し合いました。
本日は高山市や郡上市のサポーターの方々も参加され、普段は語ることのないようなことまで話し合うことができました。
morinosでの非日常の中で、今後の木遊館活動につながる何かを見つけて下さったことを期待します。
以上報告、JIRIこと川尻秀樹でした。
休館日:火・水曜、年末年始(休館日が祝日の場合、翌平日が休館日になります)
Phone : +81-(0)575-35-3883 / Fax:+81-(0)575-35-2529