みなみこども園で森のじかん~発見と創造の秋色クラフト~
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今回の森のじかんは、下呂市萩原町にある『みなみこども園』の子ども達と活動してきました!活動の舞台は、豊かな自然に囲まれた飛騨川の河川敷にある飛騨川公園。まずは、五感をフルに使うウォーミングアップからスタートです。

触ってみてどんな感じ?
目をつむって、何の音が聞こえるか、風はどこから吹いてくるか、太陽はどの位置にあるかを探ります。子どもたちからは「遠くで鳥の声が聞こえた!」、「風が耳をくすぐる!」といった発見が聞かれました。さらに、地面(芝生)と木の幹を触り、「どっちが温かいかな?」と考えることで、「木の幹はゴツゴツしてるけど、さわってみるとあったかい!」という驚きの声が上がり、子どもたちの感覚が研ぎ澄まされていきました。

葉っぱじゃんけん、ポン!
続けて葉っぱじゃんけん。普通のグー・チョキ・パーでなはく、葉っぱの形や特徴を使って「くらべっこ」をします。葉っぱじゃんけんをして、葉っぱの大きさ、色、形、手触りが違うことに気づきました。子どもたちは、普段は意識しないであろう、一つひとつの葉が持つ個性を発見し、その後の「さんぽ」への期待が高まりました。
ウォーミングアップを終えると、小川や河川敷での「みちくささんぽ」の時間です。子どもたちは自由に散策しながら、クラフトの素材となる「宝物」を探し始めます。

クヌギのどんぐりが落ちてたよ
どんぐり、松ぼっくり、きれいな葉っぱ、珍しい形の小枝…。「この葉っぱ、赤くてキラキラしてる!」「見て!帽子をかぶったどんぐり見つけたよ!」と、小さな発見を次々と共有する声が響きます。

あちらこちらに気になるものがある
探検の途中、子どもたちは固い地面と、ふかふかした地面の違いに気づき、この感触の謎を探るべく、柔らかい地面を掘ってみることに!

なんでこの場所はフカフカで柔らかいの?
すると、なんと土の中から幼虫がうごめいているのを発見しました。子どもたちは一瞬「わーきゃー!」と興奮しながらも、その小さな生命の発見に驚きと喜びを感じていました。五感を通じた探求が、予期せぬ自然との深い出会いにつながる瞬間でした。

幼虫が土の中で活発に動き回っていました!

秋の宝さがし
保育者は、子どもの発見に「何を見つけたの?」「触ってみようか?」と声をかけ、好奇心を広げるサポートを行います。このとき、大人から遊び方を指示するのではなく、子どもが主導権を持つことで、自然への気づきと活用を促します。
探し集めた素材と、morinosが用意した道具、園でいつも使っている工作の道具が並ぶと、子どもたちの創造力が一気に爆発しました。「森のなかま」「秋の貼り絵」「クリスマスツリー」など、それぞれの発想で作品づくりに取り組みます。
工作の場面では、子どもたちの興味が多様に展開しました。

道具に熱中
釘打ちに夢中になり、木片に真剣に金槌をふるう子。 松ぼっくりと木の枝を組み合わせて、オリジナルの「魔法のステッキ」を創り出す子。カラフルな落ち葉を重ねて「クリスマスの飾り」や「ブレスレット」など、自分の好きなもの、飾りたいものを作る様子が見られました。

カラフルな赤い実をくっつけてみた
子どもたちの自由な発想と、道具を扱う真剣な姿を見て、保育士の方々からも驚きの声が上がりました。
「こんな発想があるなんて!と驚きました」
「上手に金づちを扱っていてびっくりしました」
と、普段の保育では見られない子どもたちの可能性を再認識されたようです。
河川敷で触れたゴツゴツした松ぼっくり、ツルツルしたどんぐり、そして鮮やかな色の落ち葉が、子どもたちの手によって命を吹き込まれ、生き生きとした作品へと変わっていきます。
この活動を通して、保育者の方々には、特別な道具がなくても、身近な自然の中で子どもたちが無限に楽しめる遊びがあることを再認識していただけたかと思います。

創造力いっぱいの作品と共に
子どもが作った作品を通じて、大人にも自然の価値や面白さを再認識していただけることを願っています。
ご協力いただいたみなみこども園のみなさん、ありがとうございました!
以上報告は、どいっひこと土井早谷香でした~。
休館日:火・水曜、年末年始(休館日が祝日の場合、翌平日が休館日になります)
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