うれしの東保育園の森のじかん~五感をフル回転!~
開催した日:
私たちが行っている「森のじかん」は、スタッフが園へ出かける「出前型」と、morinosのフィールドへ来て体験する「morinos体験型」、年間を通じて森の遊びを深めていく「通年型」で実施しています。
今回は岐南町にある「うれしの東保育園」のみんながmorinosに来てくれました。この日のテーマは、morinosの豊かな自然の中で「みる・きく・さわる・かぐ」といった五感をフルに使って自然の不思議や面白さを発見し、その体験を園の遊びに繋げること。決められたプログラムが無く、子どもたち自身が「やりたい!」を見つけ、全身で遊びを創り出す自由な一日の様子をお伝えします。
朝、morinosに着いて荷物を置いて身軽になった子どもたちは、さっそく森へ飛び出していきました。

探検の始まりはどんぐり拾い
年長児は、森の入り口から「四寸傘(よんすんがさ)」へと続く、のんびりとした散歩道の探検に出かけました。途中、子どもたちの探検は二手に分かれました。一方は、傾斜のきつい道なき道(通称「イノシシコース」)に挑戦。全身を使って登るスリルと達成感を味わいました。

乗り越える力!
もう一方は、本来の緩やかな道を進み、途中で立ち止まって草花遊びに興じたり、色鮮やかなキノコを見つけたりと、足元の自然をじっくり観察する探検となりました。自ら選択した道で、子どもたちは森の面白さを存分に確かめていました。

グニグニ?五感をフル回転!触って確かめる
園庭にはない、傾斜のある山道、ざくざくと足元で鳴る落ち葉の音、土や朽木から立ち上る森特有の匂い。五感をフルに使って、一歩一歩、自然の面白さを確かめる探検となりました。

無限に広がる、子どもたちの発想
年中児は、ひろばを拠点にフリータイムを楽しみました。特に盛り上がったのは、「はだしのトレイル」体験です。

裸足で大地と対話します
裸足になって、土、木片、石など、さまざまな素材の感触を足の裏で受け止めます。子ども達は「つめたい!」「ざらざらする!」「やわらかい!」と、思い思いの反応をみせました。

カチカチ、ギコギコと音が響く

呼吸を合わせて、せーの!
森の探検や遊びをたっぷりと満喫した子どもたちは、「あー、お腹がすいた」と言いながらmorinosの芝生広場へ集合。みんなでシートを広げ、お弁当の時間です。
寒さを感じたら焚き火を囲み、秋の森の音(風の音、鳥の声)や匂いを感じながらのんびりと過ごす、贅沢なひととき。お弁当の美味しさに、自然の調味料が加わったようです。

秋の森の音と匂いに包まれてお昼ご飯
お弁当を食べ終わると午後のフリータイムがスタート。午前中の体験で「好き」を発見した子どもたちの興味は、さらに深まっていきます。

やりたいが深まる
午前中に森の奥で発見したものが忘れられず、再び森へ探検に出かける子たち。泥んこ池で土の感触を全身で楽しむ子たち、そして木材と道具のエリア(トントンカチカチ)で、道具に触れて、形にしようと熱中する子たち。

渡り切れるかな?
今日は、大人からの指示やプログラムはありません。子どもたちの「やりたい!」という意欲と好奇心だけが、遊びを進める原動力です。私たちはその安全を見守り、必要に応じて道具の使い方やアイデアを広げるサポート役に徹しました。

森の恵みが、とっておきの宝物
五感をフルに使ったmorinosでの体験は、必ず「園の遊びにつながる」ヒントとなります。
身近な自然への気づきと活用を促す「種」が、今日、子どもたちの心の中に確かに蒔かれました。この発見を、ぜひ日常の園庭遊びでも深めていただければ幸いです。
ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!
以上報告は、どいっひこと土井早谷香でした~。
休館日:火・水曜、年末年始(休館日が祝日の場合、翌平日が休館日になります)
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